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Channel: トヨタマヒメ富士日記
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水無月 龍ニ祈ル ②雨降り山の春日さん

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『魔王の山』

『榛名山』
『段和山』
『羽根子山』

これらはすべて
足和田山、
壇ノ山(段ノ山)と呼ばれている
山のピークの別名なのです。

また、
この山に雲がかかれば雨が降るといわれ
『雨降り山』との別名も持っている。

ひとつの山で、これだけ名前があるとは…

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河口湖の北岸から見た
足和田山。
わたしは10年間、ここからこのお山を
ほぼ毎日、わんこ散歩で眺めていた。

なんとも懐かしい風景。

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ぐるり、富士山を囲む富士五湖の
こんな位置にある。

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河口湖と西湖に接している
地球のシワ…。
(富士山のむこうからはフィリピン海プレートが押し寄せて来てユーラシアプレートの下に沈み込む。そのために1200万年前に隆起して出来たお山)

このお山のせいで
河口湖(左)の西の端の長浜地区と
西湖(右)の大部分からは、富士山が見えない。



この図を逆さにすると…

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これは、逆に富士山からみた図。
すると
御坂山塊の手前に
ひな壇のように
足和田山が存在することがわかる。
(左下)

壇ノ山、との名は
実は富士山から見た感覚なのではないかしら。

わたしは密かに思う。

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移住して最初に住んだ長浜のお家の前には
この足和田山の五湖台(最高峰)へ直登する道があった。
こちらの地図では①
先日10年ぶりくらいに五湖台へ登った一本木が②

こんなふうにクロスしてるんだね。
まるで、翼のある龍みたい。


この図て見れば
上(北側)には
西湖と河口湖
(かつての西湖村、長浜村、勝山村)

下(南側)には
鳴沢村とかつての大嵐村(現在は富士河口湖町)


今日は西湖の樹海のガイドの終了時間が不明瞭だったため
鳴沢村で大工の仕事をするという
友人Yにももを預かってもらっていた。

ところが、12時近くにツアーが終了し、
友人に電話したが出ない。

とりあえず、鳴沢村の現場へ行けば
もぬけのカラで

ももよ〜
どこへいったんだい?

すると、折り返しの電話あり

山中湖の自宅に携帯電話を忘れ
今、取りに来たのだという。

どうすればいいの?
というと、これからご飯を食べてから戻るから
鳴沢村へ戻るのが2時くらいになるという。

マジマジ〜!

山中湖へももを引き取りに行くか

鳴沢村で待っているか…。


おお、そうだ!

なんという天の采配なのだろう。

鳴沢村で、気になる場所があるではないか。(しかも、複数。)
それに、2時間もフリータイム!


鳴沢村の教育委員会が発行している『鳴沢の太太神楽』という本には
気になる記述があった。

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『鳴沢村の雨乞い
六斎念仏は、大正七、八年ごろまでは活発な活動をしていた。
行法は、秋山村の六斎によく似ていたという。六斎は主として雨乞い・病気、台風の時などに春日神社や魔王天神で祈祷を行った。
雨乞いには、弓射塚の白大龍王の水・足和田山の榛名池の水・西湖の龍宮の水・各二升をもらいうけてこれを春日神社で混ぜ合わせ神前に供えて雨乞いの歌を歌い、太鼓や鉦をたたいて雨乞いをした。』



秋山村の六斎によく似ている、という記述も気になるけど(だって、秋山村のは、雛鶴姫を弔うための由来との言い伝え。)
それに
それに

弓射塚の白大龍王の水
足和田山の榛名池の水
西湖の龍宮の水
各二升をもらいうけてこれを春日神社で混ぜ合わせ…

春日神社
って
めちゃくちゃ、気になるなあ。

一度も行ったことがないけど
こんなタイミング、
あんまりないかも…

というわけで
初めて行ってみた。

けっこう、奥の奥。
探そうとしなければ
ぜったいに見つからないかも…。

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鳴沢村でも
かなりな、奥の奥の奥に
ひっそりと…

足和田山を、背負うような位置。

鳥居をくぐると
手水舎には
足和田山からのお水か溢れていた。

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この、緑の龍さんもステキ!

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そして
左右の灯篭には

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十六菊花紋⁉

祭神が
アメノコヤネだからかな?

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欄干は
龍さまですよ。


ここはなんだか
水も滴る
いい神社。

龍神さまの気配を感じる。


さらに拝殿裏の本殿の裏に行くと
初めて見る
かなり珍しいものを目にした。


続きます。






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