サクサク、と
薄っすら積もった雪を踏みながら
なぜ
こんな日に
こんな山登りを三人でしているのだろう。
ススキの原の急勾配を
ひたすら登る。
山中湖の『明神山山頂』を目指す。
明神とは
『諏訪明神』のこと。
諏訪明神とは
豊玉姫命のこと。
里宮は
山中地区にある
諏訪神社。
奥宮は
今目指している
明神山山頂に存在する。
きっかけは
3月3日
(うわっ!
やはり“3”だ!)
その日のブログ記事
『それにしても
また
龍、
龍、
龍
が来ている。
今日は
ものすごく久しぶりに
山中湖のルカちゃんとおしゃべりした。
山中湖のガストにて
湖を眺めながらの
地場エネルギーは久々にすごかった。
この湖の底力を感じながら
もう一度、原点にもどることを
ふたりして、確認しあったのだ。
そう、
山中湖の底には
龍宮があるという。
(瀬戸龍介さん、談)
この
わたしたちの湖ともいえる
山中湖と
西湖の
龍と亀を
再び、つなぐのだ。
『3月のミッションは、これだね!』』
このときに決めたのは
あの、明神山
豊玉姫命の奥宮に、登ろうよ、とのことだった。
去年の夏に、行こうと決めたのに
わたしが足に火傷を追って
延期になり、そのまま時間がたってしまった。
チーム・フジザクラのグループLINEで募ったところ
三人で行くことになった。
ルカちゃん、
わたし、
そして、
Aちゃん。
結局
その三人がシンプルなひとつの単位なのだろう。
3月のミッション、
三人で。
実は、今日
朝、小雨か降っていたので
わたしは延期を提案した。
なのに
ルカちゃん、
ひとりでも行くという。
ええええ!
春分前に
どうしても、
と駆り立てられているのだという。
そうなの?
三人三様の思いをもって
やはり、決行することにした。
思えば
わたしたち三人を結びつけたきっかけ
そのものが
『豊玉姫命』だったんだね。
だから
この日、ここに行く理由は
三人で行く理由は
とてもシンプルなものなんだ。
だけれども
すっかり体がなまってたわたしには
この急勾配はキツイ…
するとルカちゃん、
(彼女は川上村の生まれ育ちなんだった)
どんどん先に行ってしまい
やがて見えなくなってしまった。
なにがそんなに
彼女を駆り立てるのか
登ること40分
豊玉姫命の奥宮の
祠が見えてきた。
祠の前に
その姿。
まるで豊玉姫命のようだ。
姫さまかわたしたちを待ってる!
幻想的な風景の中で
そんな雰囲気。
山中湖の諏訪明神
豊玉姫命の話は何度かしてるけど
ルカちゃんは
明神祭りの際
この奥宮から御神体をおろして
おとめおく『お旅所』をお護りする家系に嫁に行った人。
なのに
なのに
この奥宮を訪れたのは
この日が初めてで
ここに行かなくては、
春分の日の前に
と
駆り立てられたのだという。
ねえ、と
ルカちゃん。
敷き詰められた
玉石を手に
叫んでる。
豊玉姫命の石の祠は
霧の中
きゃー!
丸に十だよ!
これは
ルカちゃんの靴の跡!
こんなことってあるの???
ねえねえ、
この丸十で
一回りして〜!
そうして
これがほんとうに3月のミッションであったこと
このあと、わかるのです。