この旅が
ふたりと一匹で
土地のエネルギーをつなぐ旅であったこと
帰って来てから
初めて気がついた。
すべての旅は
おそらくそうであって
わたしたちは、みな
エネルギーの乗り物なんだと思う。
例えば
渡り鳥だって
そうなのかもしれなくて。
地霊と地霊を
ちゃんとつないでくれる存在なのかもしれない。
節分
節を分ける特別な日に
最後に訪れたのは
『ザルツブルク』
そんな名前の
珈琲屋さんだった。
まさしく
『塩の山』だ!
オーストリアにある『ザルツブルク』の意味は
『塩の砦』だそうで。
『ザルツは「塩」、ブルクは「砦」の意である。15キロほど南のバート・デュルンベルクで産出される岩塩をハライン (Hallein) 市において製塩し、大司教から特権を与えられたラウフェン(Laufen)の船乗りたちがハラインからザルツァッハ川(Salzach)を通じてヨーロッパ各地に送っていた』
ほんとうに、ご褒美たる至福の時間だった。
ふたりの主婦は
それぞれの慌ただしい日常へと戻っていったのだけど…
Aちゃんは
四歳のMくんのお迎えに。
わたしは
MOMOを遊ばせに山中湖へ。
わたしたちがこの日行った場所には
常に富士のおやま
『ハラミ山』の頭が遥拝出来る場所だった。
だけど
古代から
エネルギーをつなぐとしたら
頭だけが見える地点でよろしかったのかもしれない。
山頂、というものは
とても重要なポイントなのかもしれなくて。
しほノやまの山頂
と
ハラミやまの山頂は
すでにつながっているのだけど
そして
大石山
石森山も
ネットワークの一部になっていたに違いない。
おそらく、なんだけど
『聖なるネットワークをつなぎ直す』?
それが、この節分の
意味だったのかもしれない。
山中湖のきらら
から臨む
ハラミ山(富士山)は
しかも上下対称だ!
こんな風景に
天地の和合を感じるひとときだった。
節分の夕暮れ…。