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Channel: トヨタマヒメ富士日記
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天白神 ①星を踏む神々

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なんだか

ドツボにはまったあ!

『天白』のお話は
日本列島の、
いやいや
この惑星、地球の
あるいは他の天体からの

深い深いところまで行ってしまいそうで
収集がつきそうにない。


できるところから
初めようと思う。

ではでは…



天白信仰の分布に関しては
プロローグで述べたのだけど

長野県 飯田市 南信濃の
『遠山の霜月祭り』の話から
始めようと思う。

11月29日の新月より
陰暦では、霜月に入ったばかりなので
まずは、この
南信濃の奇祭のお話から
天白の謎に迫ってみたい。


それが、それが

こちらに伝わる『霜月祭り』は
またまた、ケッタイな祭りなのだ。


七星反閉(へんはい)

という歩行があるのは、ご存知だろうか?

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北斗七星の形に歩く、という
陰陽道で用いられる呪術的歩行が
この『霜月祭り』に登場するのだ。

(こちらより転載です。)

 飯田市南信濃の和田や八重河内の霜月祭では、面をつけた「水の王」「火の王」などが、「六方」という独特のステップを踏みながら釡の四方を巡ります。このように大地を踏み締める所作は、一般的に「反閇」と呼ばれる陰陽道の呪法のひとつで、霜月祭ばかりでなく新野の雪祭りや愛知の花祭などにも見られます。

 反閇の起源は禹歩という道教の呪術で、北斗信仰と密接な関わりがあります。たとえば禹歩の一種である「返閉局法」 (※注1) では、占いの結果吉方や吉時がない場合は北斗七星を地面に描き、その星をひとつひとつ踏むことによって天帝と一体化し、不吉な状況を反転させました。 
 こうした中国の呪術が日本の陰陽道に取り入れられ、修験道を介して湯立神楽に取り入れられました。霜月祭における反閇は、それを行うことによって大地の邪霊を追い立て、人々を祝福する意味を持つと考えられています。
 八重河内に伝わる霜月祭の古文書によれば、水の王、火の王は八芒星の軌跡を描くように湯釜の周りを踏んでいました。木沢の霜月祭では、こんな神楽歌もうたわれています。

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七曜九曜 お星はのこらず方へまいらせる
それきこしめせ ヤンヤーハーハ

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 遠山の人たちにとってなじみ深い神様のひとつに、天白様があります。木沢タイプや上村の霜月祭りに登場するほか、村内各地の社に祭られているこの神もまた、星と密接な関わりがあるのです。
 天白神は天竜川流域や伊勢地方に多く分布し、天白神社の祭神は瀬織津姫であるとする神社が多いのですが、この瀬織津姫は水と機織の神、すなわち七夕伝説の織姫=こと座のベガのことです。 

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 伊勢神宮には、天白が星の神であることを如実に表す「てんはくのうた」という神楽歌が伝わっています。

いや天白御前の遊びをば 
いや雲をわけて遊ぶなり 
いや星の次第の神なれば
いや月の輪にこそ舞い給え 
いや紫の八重雲わけて下り給う 
いや天白御前に遊び参らん

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(祭りの最後に出てくる
天白の神。)

 遠山地方では、天白様は天狗の神様であるとされ、親しまれている一方で祟りやすい、恐ろしい神であるともいわれています。織姫様と天狗様ではまったく無関係のように思えますが、実はこの「天狗」もまた星と縁が深いのです。  天狗という言葉が日本の歴史にはじめて登場するのは『日本書紀』の舒明(じょめい)天皇の条です。

(以上、転載終わり)


実は、わたしは
他の『天白信仰』のページで
『富士天伯』というのに行き当たった。

富士天伯ってなんだろう?

それで調べてみたら
こちらの
『遠山郷観光協会』の
別のページに行き当たったのだ。

(こちらには、メチャクチャ詳しいこの祭りの記事が…)


そこに載っていた
『富士天伯』とは

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この祭りの最後に出てくる
赤い顔をした、天白神であり

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この祭りには
なんと、17もの面を
神事に使うのだという。

そして、そのトリを務めるのが

『富士天伯』


何故、天狗は
赤い顔をしているのだろう。

何故、
この南信濃の霜月祭りのトリを務めるのは
『富士天伯』なのだろう。

考えても
さっぱりわからない

のだけど

このクニの古層の神々を考えるには
このような、民間信仰、
隠されていたかのような
古事記や日本書紀には載っていない
神々の祭りを追って行けば

もしかしたら
本質にたどり着くかもしれない。

気が遠くなるなるような、
作業なのだけど。


ここの霜月祭りは
道教や、陰陽道の匂いが濃い。

それは、
縄文の神々
あるいはそれ以前の神々が
この列島の中で密かに生き抜くには
他からやって来たものと、習合して行くしか無かったかもしれなくて。

そんな、変化の片鱗を
少しづつ、剥ぎ取って行くこと。


おまけ

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清明神社の
清明井。


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安倍晴明の雨乞いの道筋は
北斗七星。

やはり
水と
星は

ただならぬ関係があるみたい。










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