なんという流れなのかしら!
熊野の話も
まだ終わってないのに…
松本へ行くことになったのは、
熊野へ行く前だった。
くだんの友人が、仕事で松本へ行くので、
行かない?と誘ってきたのだ。
九月半ばの話だ。
松本かあ…
ステキな町なのだが、何度か行っている。
でも、まあ行くのもいいかあ…
そう思いながら、あることを思い出した。
有明山。
八面大王の話は何度かしたけれど、
彼が最後まで立て籠もった『有明山』へは、前回時間が無くて、行けなかったのだ。
鬼と呼ばれ、身体をバラバラにされた
まつろわぬもの
『八面大王』
その砦へ行けるのなら
また、松本から阿曇野へ
行ってみてもいいんじゃない?
そんな、軽い気持ち。
そのあとに、あの熊野の旅…。
あれは、きつかった!
今でも、熊野のことを思い出すと、
眠気と戦った感触しかない。
なにしろ
眠くて、眠くて
仕方がなかったのだ。
わたしは友人に言った。
こんどはねえ、あんな、熊野みたいな旅はいやだよ!
(なにしろ、その日の午前中に友人は仕事をいれてしまったのだ。
宿泊の伊勢志摩なんて、、4時間で行くよ〜、は、友人の誤算だった。
まあ、おかげさまで、富士山の水を汲み、伊勢と熊野につなぐ、というお仕事が出来たのだけど。)
もうあんなの嫌だ!
旅に出る日は、仕事を入れないでね!
例えば、前日に出るとか。
それなら、朝から動けるね。
そうしたら、友人は
じゃ、もう一泊すれば
上高地に行けるねえ、という。
上高地!
いいねえ^ - ^
じゃあ、もう一泊する?
いいよ、
では、と
わたしは友人に任せていた。
上高地、上高地!
なんてステキなんだ!
『上高地』なるものがあるんだもの!
(2012年10月17日のブログ。)
数日後…
友人から電話。
それは、10月の9日だったか、10日だったか…
取れたよーーーー!(宿)
本当に〜?
『諏訪!』
ええええ!
なんだって、なんだって
あんな、日帰りでも行ける、諏訪なのようー!
上高地じゃないの?
あんなに遠い熊野が一泊で
なんで近い諏訪が、二泊三日なのようー!
わたしは怒り心頭となった。
うーん
でも
まあ良い。
きっと、あれもこれも
また、意味があるのだろう。
でも、
諏訪は、わたしの中では終わった感がしていた。
あの時あれだけ、
ミシャグチに惹かれ
モリヤに惹かれ、歩いたことで
完成した気がしていたので
なぜにまた諏訪?
もしかして
あの時、置き去りにした
出雲のこと?
そんなことをぼんやり感じていた。
そういえば、岡山から来たお二人が
諏訪の話しをしていたなあ。
四社よりもすごかったよねえ、アソコ!
そんなおしゃべりを小耳に挟んだような…
かんちがいかなあ?
最近は勘違いがめちゃくちゃ多いのだ。
それで、聖子さんに聞いてみた。
『間違っていたらごめんなさい。あの時、諏訪の四社よりすごかったという場所の話しをされていたような気がするのですが…
それってどこでしょうか?』
すると、
わたしの勘違いではなく
そこは…
八○神社だと教えてくれた。
また???
また、八かーい!
わかりました。
行きます
行きます。
そうこうしていると、
聖子さんに、何かが入ってきた。
『諏訪が、富士山の水か、お酒を待ってるみたい。』
ええええ!
わたしもぼんやりと
また、富士山のお水を汲んで行こうかなあ、と思っていたんだ。
お酒ぇ???
ないよ、そんなもん。
富士山北麓は、溶岩だらけで
田んぼが少ないんだ。
そのかわり、
お水は清くて豊富だよ!
では、
富士のお水を持っていきまする。
あっという間に、今日になった。
10月15日。
明日は早朝から信州入り。
お水を汲むのは、今日しかない。
また、吉田のお水?
そう思ったんだけど、
おや?
おや、おや???
やっぱり、山中湖の
諏訪神社かなあ?
諏訪つながりで。
そうしよう、そうしよう。
山中湖の諏訪神社へ!
思えばひさしぶりでございます。
すると
手水舎の上の欄干には
子を抱く、豊玉姫!
諏訪につなぐお水を汲ませていただきまする。
山中湖の諏訪神社のご神紋は
座間神社や寒川神社と一緒だ。
そして
熊野のお水を継がせていただいた。
久しぶりに
由来書きなどを読むと
九月の満月の夜
豊玉姫は山中湖を縦断する。
明神峠の奥宮から
山中湖湖畔の里宮に。
明日は
旧暦九月の満月ではないか。
そうして
諏訪の八○神社は
『御神渡り』を司る神社であるという。
仰天!)
山中湖を渡るのは、豊玉姫だが
諏訪湖を渡るのは…
誰だ???
どうも、変だぞ。
これは、
またまた
ただの旅ではないような…
(ウガヤフキアエズを抱く豊玉姫)