満月の日
麻美カフェでのお話のラストです。
待ちに待った
あのお二人と
一頭がやってきた。
∀KIKOさんとNOBUYAさんご夫婦と
オオカミ犬 DONちゃん。
このお二人と、
新たな家族を築いたDONちゃん。
目の光も
体の色艶も
三ヶ月前とは、明らかに異なっていた。
初めて出会ったときの
ハイテンションなわたしのお話は
話は戻り
9月17日
甲府の麻美カフェ前。
救急車の音が遠くから聞こえてくる。
ノブさんが
『遠吠え、するよ!』
オオカミ
遠吠え!
出来過ぎ〜!
色々悩んだ末に
∀KIKOさんの画集を一冊、買わせて頂いた。タイトルは
『RED DATA ANIMALS』
動物と人間が 歌ってる
動物たちを描いた画集。
『この地球上のすべての生き物たちに捧げます』
『アメリカアカオオカミ』
彼らも
絶滅危惧種。
そして
ライオン
絶滅危惧種、
この地球から消えようとしているのだ。
この画集の終わりには
彼女のメッセージがある。
全文はご紹介できないのだけど
一部を割愛してご紹介したい。
『たとえ自分の一生をかけても
消して描き終わることはないだろうけれど
私は彼らを描き続けたい。
それは絶滅してしまうかもしれないという悲しみの気持ちからではなく
この地球上の生物の、多様性の素晴らしさを絵に留めてゆきたいと思うからである。
ただ
素直に感じるままに』
動物と人間が 歌ってる
聖なる地球の民が歌ってる
やがて きみは聞くだろう
動物と人間が 歌っているのを…
9月17日
満月の日のお話
〈完〉