鐘山の滝と隣接する
富士吉田市のフジヤマミュージアムに行ってみよう、と提案したら
友人は、人が植えた木なんかつまんない、と言う。
ある意味、わたしも賛同するところもあるが
人が作り上げた里山風景も
何故だかわからぬが
たまらなく、郷愁めいたものを感じる時がある。
所詮、
都会生まれの酔狂なのかもしれないが
自然、大好き!と叫びながら
人が作り上げた原風景にも
思わずホッとしてしまうところもある。
日本人の美学だと言い切るのは
乱暴だろうか?
こんなにも美しく
こんなにも美味しいものは
海の向こうにはなかなか無いだろう。
柿はわたしが最も好きな果物かもしれない。
これほと、古民家に合う果物を
わたしは知らない。
ここの施設は
もちろん、人工的なものに溢れているが
そのベンチに落葉を降らせるのは
秋の女神の手によるものだ。
何もかもが
宝石のように彩られる。
わたしたち、人を愛し
すぐそばに、いてくれるような気がする。
自然と、人は
一体となれるのだ。