北海道は大雪山の麓
旭岳ロープウェイのほど近く
宿を取った私は
まだ日が高いうちに
外のテーブルで
札幌で仕入れた、アイヌ民族関係の本を読んでいました。
この話は何度か、このブログでも紹介しているのですが
人生の中でも、これほどまでにインパクトがあった経験は見当たらないので
この、移住13年の記念日に
綴っておきたいと思います。
読んでいた本の中に
アイヌ民族の自然観が書いてある箇所があり
その言葉をはっきりと覚えてはいないのですが
山や川や
木や、あらゆる命が
すべて、カムイ(神)である、といった記述であったと思います。
わ!
『山川草木悉皆成仏』
(サンセンソウモクシッカイジョウブツ)
と、同じだ‼
その頃色々な本を読み漁っていたのですが
仏教用語のそれは
山
川
草
木
これ皆仏なり。
そういう意味で
日本における仏教の自然観を端的に表す言葉であり
それが、アイヌの自然観とイコールであったことに驚いた!
わたしは本をパタンと閉じました。
その刹那…
周辺の緑
夏山の大雪山の草木のオーラが
うわあ~っと
立ち登ったのでした。
涙が溢れて、溢れて
止まりませんでした。
この時の体験を、
後に富士山に移住した後
とある整体師の方たちにお話してみました。
その方たちが、富士山に来る寸前に
北海道の二風谷に行って来たと仰ったからです。
そうしたら
なんと、わたしを富士山に派遣したのは
オキクルミカムイ(アイヌラックル)という
アイヌ民族の祖神だったと教えてくれた…
そんな事
信じられますか?
わたしは即座に
信じてしまいました。
そう考えれば
すべてが納得が行くことのように思えたからなのです。
『アイヌの叙事詩「ユカラ」(もしくは「ユーカラ」)の中には、
天上の神々の国カムイ・モシリからの使いや神が
光り輝く神の舟「カムイ・シンタ」に乗って、
しばしば地上の人間の国アイヌ・モシリに
降り立つシーンが描写されている。
アイヌの文化伝承神オキクルミ・カムイもまた
カムイ・シンタに乗って
この沙流川流域に降り立ったという。
オキクルミの降臨したとされる伝説地の一つが
ここ「ハヨピラ」だ。
この少し上流に二風谷ダムがある。』
(こちらのブログさんより転載しました)
しかしながら
この大雪山の山麓での不思議体験から
実際に移住するまで
10年もかかってしまいました。
しかし、その10年は
充分な、準備期間であったようです。
すぐさま富士山に移住するには
わたしはまだ、使い物にならなかったのです。
東京からいきなり富士山!
そうしないために
用意周到に、張り巡らせた網目のような仕組み…
2002年
わたしが実際に富士山に移住するまで
目に見えない方たちの
次なる手は、
どのようなものであったのでしょう。
続く