スバルラインをいったん降りて
さらに吉田口登山道を登り
中の茶屋を目指します。
そこからはゲートが開いている時期しか行かれない
滝沢林道を登ります。
さらに三合目付近まで九十九折の林道を登って行くと
Hさんがリクエストされた
『新屋山神社』に到着します。
の、はずなのですが...
かなり標高の高いところまで登っているはずなのですが
それらしい神社は見当たりません。
だんだん、不安になってきます。
実はわたし
ここに来るのは二度目なのです。
4.5年前の夏
富士山の滝沢林道を友人とドライブしていたのです。
雨が降っていました。
友人の犬を連れていました。
富士山には水が無いのですが
なんと水の湧いているらしき場所を見つけ
犬に水を飲ませていたのです。
そうしたら
他県ナンバーの車がすいっと止まりました。
何か、冊子のようなものを手に持っていて
「すみません。この場所はどこにあるのでしょう?」
と、尋ねられました。
「パワースポット」
と、でかでかと書いてあり
新屋山神社奥宮、と。
へ~!
(そんなのがあるの???)
ごめんなさい、わかりません。
と言ったら
友人が
あ、なんだかこの上にありますよ、と
教えて差し上げた。
ありがとうございます、とお礼を言われ
その車は去っていきました。
それから、わたしは、そこに行ってみたい、と。
友人はいつものように
アタシはいいや、と車の中で待っていてくれました。
わたしは一人で好奇心も手伝って行ってみましたら
怪しいストーンサークルなるものがあり
かなり新しい感じ。
金ぴかの衣装を来た神主さんらしきかたがいらして
「お祓いしましょうか?」
新興宗教だったら、どうしよう???
だいたい、富士山周辺には、怪しげな宗教施設が100くらいあるらしく
関わってしまったら大変です。
にこやかに「あ、結構です。」
と、お断りして
車に戻った経験があります。
その後ブログなどを始めたら
何かの検索の際に
その神社が
わたしが東京にいた頃に
愛読させていただいていた
船井幸雄氏の著書に、
「金運神社」として取り上げられ
有名なパワースポットだったことを知るのです。
『別名「金運神社」。富士山の三合目あたりに位置している1534年に創建された神社です。「奥宮」がパワースポットと言われています。
これは、国内有数の経営コンサルタント会社で財を成した船井財産コンサルティング会社の船井幸雄会長が、「お金に困りたくなければ、ここに参拝しなさい。」と提唱しており、その話を聞いた投資家や経営者・一般の人も参拝するようななった為です。そしてこの土地は日本の国土をまたがる地磁気ラインの交差点にあり、いわゆるイヤシロチ(殆どの人や動物、そして、植物がそこにいると気分がよくなる土地、いわゆる癒される土地のこと)に当たると言われています。
※12~翌年4月までは、林道のゲートが封鎖されてしまう為、奥宮の参拝ができません。』
(注)ただ、こちらの説明の赤字の部分は、根拠を探しましたが、文献は見つけられませんでした。
大山祇は
山の神さま。
大好きなかみさまで
それが、なんで、金運神社なの?
それからずっと疑問に思っていて
富士吉田の新屋にある里宮にお参りしたときも、あまり良い印象はありませんでした。
なんだかな
現世利益を求める人たちの想念に
充ち満ちているように感じてしまったのです。
でも、今日は仕事です。
わたしの仕事は、その方が行きたい
行かなくてはならない場所にお連れする
猿田彦のような役割りです。
道案内が仕事です。
途中、林道関係者らしき人たちに道を聞きましたら
『宝くじ、買うの?』
と、言われました。
すぐ、上だよ!
おそらく、しょっ中尋ねられているのでしょう。
違うんですけど…
さあ、
着きました。
この日は快晴、
富士山山頂も遥拝出来る立地だったのね!
鳥の声も木霊して
まったく違う印象です。
なんだかドキドキ…
続きます。