滝に
到着すると
瀑ばくとした水の音が心地良い。
火山性の滝の典型の姿。
度重なる噴火でつもり重なった
火山灰や、火山泥流の隙間から
水がカーテンのように流れ落ちる。
千条の滝
ここでも
ミソサザイのトレモロが木霊する。
浅間山の山頂へ辿りつけそうだ。
登り始める。
赤い花が咲いているように見えたのが
花ではなくて
花が終わった葉桜の葉が紅い
山桜の木々だったことを知る。
さらに登っていく。
山頂に着いた!
晴れていれば富士山が臨めるはず。
桜が真っ盛りだったけど
いまいち、眺望は期待はずれだった。
時代は変わり
今ではここを訪れるハイカーも少ない。
大型連休に入ったばかりで
箱根の名所はどこも人で溢れていたのに
ここで会ったのは
ふた組のハイカーだけだった。
忘れられた大切な場所。
駒ヶ岳山頂には、箱根神社の奥宮があり
それは、富士山と
夏至のレイラインでつながっている。
『駒ヶ岳』と名がついたらしい。
箱根火山の
重要な場所の上空には
不思議な雲が浮かんでいた。