『だけど、何故
富士山の一合目にあったお不動さまが
ここにあるんでしょう』
なんだかchiaさんはそれにこだわっていました。
わたしはといえば
『だって、ここが富士山の表鬼門だからなんじゃないの？』
結構その自説で納得していたんです。
桓武天皇があらゆる呪術を使ったとされる
平安京。
その表鬼門の『比叡山延暦寺』
この忍野村の東円寺は
延暦寺の末寺とされています。
まさに
富士山山頂からみたら
ドンズバリの艮（うしとら)
表鬼門の守護としてこちらに移されたのでないかしら？
護摩法要が滞りなく終わり
ご住職の奥様らしき方が
『なにか、お聞きになりたいことはありますか？』と
お声かけしてくださった。
わたしは、この先にある
蛇頭疫神社とここの関係にかんしてなど
ふたつばかりの質問をしてみました。
（この二箇所は、特に関係はないとのことでした。なあんだ)
せっかくの機会なので
わたしはchiaさんとリナちゃんに
何か聞きたいこと、ある？
と振ってみた。
そうしたらchiaさんが
『なんで、このお不動さまがここにあるんでしょうか？』
えーーー！
そう行きますかあ～‼
そうしたら、奥様らしき女性が
待ってましたと言わんばかりに
わたしち四人を
お不動さまの前にご案内してくださいます。
『明治になってから、神仏分離令が出て
たくさんの仏像が壊されてしまいました。』
と、奥様。
知ってます、知ってます。
日本の文化の大きな損失があったのですね。
『このお不動さまも、もともとは富士山の吉田口登山道の一合目にあった、鈴原大日堂に安置されていたものなのですが…]
はい、
存じ上げております。
『壊すのは忍びないと
当時、三人のかたがこのお不動さまを御守りしていたんですが
一合目から降ろして、三人の中のおひとりの自宅にご安置していたんです。』
あー
わかります。
当時はそれでたくさんの仏像が海外に流失してしまったとか。
『ところが…
ある日の明け方
その三人の枕に
このお不動さまが来られたそうです。
同じ日の、同じ時間に
三人に
いっぺんに！』
それで？
と、生唾を呑んでしまいます。
うわあ！
福地村だ‼
（先ほどまで
chiaさんが
富士吉田市は明治の時代には
福地村と瑞穂村に別れていて
その堺があるんです、
そこに妙にこだわっていました)
『三人の夢枕にこのお不動さまが立ち
『東円寺に安置して欲しい』
と！！！』
っていうことは
あれですか？
ご自分でここを選んだんですか？？？
『そうなんです』
きゃー！
マジですか～？
もともとは、こちらの天井絵の鳳凰が見たくって、すべてはじまりました。
鳳凰は陽
太陽であり火であり光明でもある？
龍は陰
月であり水であり漆黒でもある？
その陰陽和合の日が
近づいているという説もあり。
おそらく、今日はTVで
例の、不動明王の真言
ノーマクサマンダ…が流れてきたのも
早く、ラストを書きなさい、と
不動明王さまからの催促だったのではないかしら。
そおんな
馬鹿な…
あなたは信じますか？