さて、忍野村の東円寺の
本堂の前で、少し当惑しました。
あとからあとから
お見えになるのは年配の正装した男性ばかり。下足棚には、黒い男性用のピカピカの革靴が並んでいます。
なんだか場違いなわたしたち女性四名。
富士吉田警察の署長さんや
交通関係のお偉いさん?
『およびでない?』
うーん
天井絵の鳳凰が気になって
数日前にふらりと訪れたわたしに
追いかけて来て、この日のチラシをぜひ、来てください、と
ご住職が渡してくださったのですが。
檀家のリナちゃんの家にもチラシが回って来たというし
でもこんなにカジュアルな格好をしている参拝客は
わたしたちしかいないみたい。
戸惑っていると
本堂の扉がガラリとあいて
中からメガネをかけたとても感じのよい女性が
声をかけてくださったのです。
あとから考えれば
その女性がご住職の奥さまだったみたいです。
『ささ、すいとんも甘酒もありますんで
召し上がって温まってください。』
きゃー!嬉しい~‼
お蕎麦を食べたばかりなのですが、
その後LAWSONでコーヒーを買い
弘月さんから頂いた『石舟庵』のいちご大福を車の中で頂いたばかりなのですが
別腹とはかりに
根菜がたくさん入ったほっこりしたすいとんと、優しい甘さの甘酒と
番茶まで頂いておしゃべりに花を咲かせておりました。
そういえば
前回の記事で書いた弘月さんの
『おばあちゃんが金比羅さま』に関して
昨日頂いたメールのご紹介をさせて頂きます。
(ご本人の許可を得て掲載させた頂きます。)
『金比羅さんのくだりなのですが
富山のある地方の信仰ではなく
金刀比羅宮にある金刀比羅本教の
富山の本部を
祖母がやっていたって感じです。
ウキペディア→
『明治維新の神仏分離・廃仏毀釈が実施される以前は真言宗の象頭山松尾寺金光院であり、神仏習合で象頭山金毘羅大権現と呼ばれた。現在は神社本庁包括に属する別表神社、宗教法人金刀比羅本教の総本部。全国の金刀比羅神社・琴平神社・金比羅神社の総本宮でもある。』
金刀比羅宮の長い長い階段を登って行くと金刀比羅本教はその途中にあります。
で、祖母は修行の合間に
富山の本部である自宅で
イタコみたいな、今で言うと
江原さんみたいな事もしていたようです。
私も母が生きていた時の随分昔の話なので
うる覚えなので色々記憶に自信がないのですが(^◇^;)
そしてこうして改めてウキペディアなどを読むと頭の中がぐちゃぐちゃになります。
私もひめさまはじめ、
chiaさん、リナさんとも初めて会った気がしないなぁと帰り道に考えていました。
皆さんが気さくにお話ししてくれたからかもしれませんが。
それにしてもあの鳳凰、お寺の方が思っているより
とても何か強い力を秘めている感じでした。
鳳凰を見るとパワーで私がへなちょこになりそうな
そんな力が伝わるお姿で
実は一生懸命自分に気合いを入れて眺めておりました(^.^)』
そしてさらに
補足のメールを頂きました。
『ちょっと補足ですが…
イタコみたいな存在がこんぴらさんではなく
たまたま祖母がそんな事をやっていたと言う感じですね。
昨日車の中で駆け足で話てしまって
足りないとこ沢山あってすみません。
改めてもうここからは
まゆつばものの話ですが
祖母が長い間修行していて
ある日金比羅大権現が祖母にのりうつった?って言うか降りてきた?
で、そのまま暫く金比羅大権現の状態が
続いていたので幼い母はとても近づけない雰囲気だった。
そこから祖母はちょっと不思議な力をいただいたようで
修行を積みながらも
悩める人などの相談に乗っていたり
イタコみたいなことをやっていた。
ヒーラーみたいな感じかなぁ?
だから教会本部だった祖母の家では
昨日の護摩祈祷の時のように
不動明王真言と般若心経を唱える場面を
幼い頃から何度も見ていましたね。
そんな感じです。
私も実際その様子を見たことあるんですが
まだ小さかったんで
不思議な世界=怖い
って思ってました 笑』
弘月さんはなんとも不思議な家系に
お生まれになったんですね!
そして
あの場所にああして四人並んでいたのも
偶然なんてない!
ってことですかねえ。
まったく不思議です。
先ほどの女性がまた、お声かけしてくださいました。
『さ、そろそろ始まりますよ。
お席の方へ早めにどうぞ!』
お不動さまのお堂の方へ移動すると
そこにはすでに
お偉いさんが着席されていました。
おー!
お不動さま。
数百年、富士山の一合目にある鈴原大日堂の本尊として、富士山の遥拝登山の安全を御守りしてくださって
百四十年前、明治の廃仏毀釈により
富士山を降りてこの東円寺に遷座されたという…
以来、毎年1月28日を初不動として護摩法要。
30年以上前からは交通安全祈願の日として警察署の署長さんはじめ、お偉いさんたちの信仰と厚く
忍野村では死亡事故ゼロが八千日も続いているのだそう。
不思議なお不動さまですね。
でも、何故?
富士山の吉田口登山道に鎮座していたお不動さまがここにあるんでしょう?
さかんにchiaさんが不思議がる。
富士吉田市にも立派なお寺が数々あり
吉田口登山道なのだから
富士吉田のお寺に納められてもよいはずなのに…
そうしたら!
わたしもまだ知らなかったびっくり仰天な話があったのでした。
なんと…