予定より少し遅れて
バスは11:08に新宿に滑り込んだ。
14:00からの法要には時間があるので
近くでランチを食べることにした。
スマホ検索すると
西口のN村ビルに
◯ルバトーレのビュッフェランチが食べられるという。
N村ビルといえば
わたしが産湯を浸かった『淀橋貯水池』の跡にたった、(ウソ)
当時はノッボビルと呼んでいたアレだ。
昔はKOプラザを筆頭に
このビルとお隣のS友ビルくらいしか高いビルがなかったのだ。
今は高層ビル群の中に沈んで
何処だったかわからなくなり
現在地つきの案内図を二度も確認して
やっとたどり着いた。
全くお上りさんになったもんだ。
やっと見つけて階段を降りていくと
すぐにそれはあった。
面白い。
わたしたちは60分コース¥1200ーをオーダーした。
アンティバストは充実していた。
早く自慢のピッツァに行きたい。
この店は以前中目黒にあって
よくお世話になっていた。
大変な人気店で
予約しないと入れなかった記憶がある。
ところがところが
ピッツァとバスタの番になって
『うーむ』
『ん~んん』
ふたりは首を傾げた。
ピッツァはパリッとしていないし
ブラックオリーブと缶詰のスイートコーンなんて、あり得ない組み合わせ。
ビュッフェスタイルのバスタは期待してはいけなかったのだけど
ツナのオイルベースは無いよなあ…
ペンネ アラビアータには明らかに砂糖がはいっていた。
『本人が監修はしていないんだろうねー。』
『たぶんね。』
『◯ルバトーレ』は確か
イタリア人三兄弟の名前だったと思うのだ。
(余談だか、意味は『救世主』ではなかったかしら?
スペイン語だとサルバドール。
サルバドール・ダリの名前だ)
平日だというのに
若い男女で店内は溢れていた。
誰もが美味しそうに頬張っているように見えた。
うーん。
わたしたちも東京から離れて13年。
だいぶ味音痴になっているはずなのだけど
彼らはこの味で満足しているのだろうか?
それともランチビュッフェなんてこんなもんだと、割り切っているのだろうか?
何だか表面的で
上っ面の喧騒のように感じられた。
それにしても
東京は暑い。
ダウンジャケットとダウンベストを脱いでも
まだ、鼻血が出そうに暑い。
続く