先月の御嶽山の噴火。
数日前には霧島連山の火口周辺警報。
そして今日
NHKのニュースで…
え?
キラウエア火山?
連日、青木ヶ原をご案内するとき
この火山の名を口にします。
なぜなら
富士山のここ2000年のなかで最大の
西暦864年の『貞観噴火』
その時の噴火のタイプは
『ハワイ式』
平安時代、富士山は
キラウエア火山とまったく同じ噴火を何度もしています。
真っ赤に焼けた溶岩流が流れて行く、
玄武岩質の黒い溶岩流、
海洋性火山。
(富士山は内陸にあるのに、何故か海洋性火山なのです。)
溶岩流が冷えて固まり
ゆっくりと時間をかけて
不可思議な森が形成された。
青木ヶ原樹海の成り立ちのお話をするときに
キラウエア火山の写真を使うこともあります。
平安時代の富士山噴火を知りたければ
キラウエアへ行きなさい、とよくいわれます。
研修旅行もハワイ島のキラウエア火山だっだし…
(わたしは行けなかったけど)でも、
こちらは『世界自然遺産』
流れる溶岩流が足元で見られるというので、
たいへん人気の高い国立公園。
富士山も噴火してしまえば
世界文化遺産ではなくて、自然遺産になれるのに、
なんて
乱暴なことをいう人もいます。
わたしじゃないですよ!
もっともそれには
火山灰も火山性ガスも出ない
『ハワイ式噴火』に限りますが。
その、
噴火のタイプの名前ともなった
ハワイ島のキラウエア火山が
活発化して
現在、山麓の住宅地に溶岩流が迫っているといいます。
こちらのMUのブログさんで
画像を見ることができます。
黒っぽい玄武岩質の溶岩流が
一日10キロの早さで流れているそうです。
ずいぶんゆっくりな気もします。
伊豆大島の噴火の
溶岩流が流れる速度がそのくらいだった?
富士山の貞観噴火の際は
時速14キロなんて言われています。
この速度に違いは
傾斜の角度によるもの?
供給されるマグマの量?
溶岩の粘性の違い?
と
つい、火山学的な見方をしてしまうわけなのですが、
もう一つの連想は…
ハワイといえば
火山の女神
『ペレ』
富士山の女神
コノハナサクヤヒメよりも
さらにさらに
ネイティブな感じがするのですが
もともとはコノハナサクヤヒメも
縄文の神やかもしれず、
ペレとコノハナサクヤヒメは
同じ女神の違う側面かも知れません。
画像をお借りしました。
火山の女神ペレ
今年は火の年なのだろうか。
いよいよ午年の後二ヶ月残すところのみなのですが
まだまだ色々と気になるところです。