『すべての終点は、
寺なんですよ。』
え?どういうこと?
『京王線は、高尾山
小田急線は、箱根
京成は、成田山
そして、富士急は、
富士山⁉』
本当だ~~~!
寺、とFさんが表現したのは
神仏分離令以前の江戸時代までの話。
現在はそれぞれ神社と思われているところもそれ以前は、神さまと仏さまが共に祀られていたのです。
『日本は 神と仏が出会った国』
Fさんのブログの、この表現はステキだ。
『昔は、寺や神社に行くことでしか、旅行が出来なかった。最高のレジャーだったわけです。』
なるほど!
物見遊山ですね?
日本人の観光のあり方は
昔からそうだったのですね。
観光とは、
その土地の光を観ること。
さて、
馬返しに到着しました。
江戸時代に栄えたという
吉田口登山道。
人はここで、馬から降りて
徒歩で富士山山頂に向かったと言われています。
現代の私たちも車から降りて
ここから歩いて遥拝登山です。
10年ほど前から、らしいのですが
この吉田口登山道を富士吉田市が
世界遺産登録を目指して復活させたということ。
整備され、復元され
要所、要所に案内版もあり。
そのかいあって
登山道としては、ここだけが、0合目から
(つまり浅間神社から)山頂まですべてが
世界遺産の構成資産となりました。
鳥居をくぐります。
ここからが、いよいよ聖域、
ご神体である富士山の体の上と考えられています。
鳥居の前に、狛犬ならぬ、狛サル?
一応、こちらの右手が
『あ』
左手が『ん』のようです。
辛申(かのとさる)の年に富士山は突然出現した、
という言い伝えがあり、それで富士山のご眷属は猿なのですが
この吉田口登山道の整備の際、埋れていたこのお猿さんたちを掘り出して復元したということです。
鳥居をくぐると禊所があり
ということは、昔はここも水場だったのかも知れません。
禊所から鳥居を見下ろすと
お猿さんが神妙な雰囲気で
お山を守っているのが感じられました。
15分ほどの登りになります。