白い花は
あるときは花火のように
人知れず
山の斜面で花開く。
「ハナミズキ」は誰もが知っているけれど
あれは北米の花だよ。
日本の山地に
その原種がこの時期満開の時を迎えること
誰も知らなくてもいいんだ。
ただ
虫たちのために
そして虫が運んでくれた花粉で成熟する秋の果実は
ただ
熊たちのために。
「ミズキ」の白い花が
山の斜面を埋め尽くす季節。
さらに下の山肌には
やはり覆いつくすように
こんな花たちも・・・・
こちらは五弁で
まるで地上に落ちた星。
マルバウツギが
今年も開花した。
夢のように咲いているのだけど
よく見ると
さらに小さい小さい白い花が・・・
コゴメウツギもひっそりと咲く。
「小米空木」と書く。
小さな米のように
小さい小さい花なので。
湖畔に行けば
良い香り・・・
ノイバラが吾が代の春といわんばかり。
そうして
見上げれば・・・
たわわに下がる
やはりこの白い花は
限りなく
藤の花に似ています。
ほんとうに
白い藤の花といった感じ。
これは
ハリエンジュの花。
食べられます。
外来種なので
いくら食べても大丈夫。
(積極的に食べてね)
甘い香りがします。
少し頂いて
さっと湯がいてサラダや酢の物
そのまま天ぷらにしても美味しいのだけど・・・
昼下がりのランチは
我が家のルッコラとコリアンダーを使うことに気をとられて
ついぞ
ハリエンジュの花を湯がくのを忘れてしまいました。
ホトトギスの声が響きます。
白い花ばなと
まわりの溢れる緑に
翻弄される
5月25日の
この美しき世界。