『あまみ』
その言霊がずっと気になっていました。
龍宮
ニライカナイ
沖縄諸島と
インヤンの関係にあり
あの出口王仁三郎師も
奄美は日本の雛形、
と
おっしゃたそうな。
そんな奄美に自衛隊が駐屯する?
まさに寝耳に水の情報を
奄美から富士に
お伝えして下さった
奄美大島にいらっしゃる
chloeさん。
『今、奄美大島で起きていること』
この方が
本日
8月15日に
平和のための小さなイベントのために
ショートストーリーを作られたようです。
送って頂き
あまりにも美しい言霊で綴られているので
ここに
紹介させて頂きます。
テーマ曲
『姫神』の
千年の祈り
あなたは、白々と冴え渡る銀の月にいる
あなたは、青く透き通る群青の海にいる
あなたは、人々と交わる大地で豊穣を謳い踊る
あなたは、どこにいってしまわれたのか?
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昔々、いま、未来、ここ、遥か彼方。
星々がさざめき流れ落ちてくる美しい浜辺に一人の少年が住んでいました。
惑星に実る数少ない植物をとっては、浜辺の星のかけらを集めて
植物の蔓と絡ませて織っていました。
あるとき、宇宙から美しく輝く白い星が現れました。
すぅーっと尾を引きながらその光は浜辺に辿り着きました。
その脇に黒々としたかけらが散らばっていました。
白い星は燦々と少年を照らしました。
おそるおそる少年がその光に手をかざすとぐるぐるとどくろをまいていた
光の玉はほどけて中から輝くばかりの少女が現れました。
真っ青な吸い込まれるような瞳、波打つ銀の髪、
燃えるように赤い唇。
少年はその美しさにこころ奪われてしまいました。
そなた、名は?
いぶかしげに尋ねる少女に、はっと我に返った少年は答えました。
”アマミ”
して、ここは?
”アマミ”
少年は、少女に尋ねました。
”あなたの名前は?”
忘れてしまった。
何と呼ばれていただろうか。
わたしには、数えきれないほど名がある。
少女はふと思いついたように少年に言いました。
そなた、名を付けてくれないか?
少年はしばらく考えていましたが、答えました。
”ぼくは、ずっと夢を見ていたんだ。星の海原からやってくる美しい女神の夢を。
その名は アマミコ。
アマミコは、どうだろうか?”
少女はつぶやくように言いました。
アマミコ、よい名だ。と。
少女 アマミコは星々が瞬くように微笑みました。
アマミコとアマミの不思議な生活が始りました。
アマミコはいつも何も食べずに静かに瞑想しています。
アマミは、彼女に食べ物を捧げ、星のかけらを編んで織物をしていました。
アマミコは時々彼女が乗ってきた宇宙船と話しをしていました。
それはよく見ると生きていて、形容しがたいほどの美しい曲線を持ち
常にゆらゆらと波打っていました。
七色の鱗、しなやかなひげ、黒光りする角、慈愛に満ちた金色の瞳。
アマミコはアマミが食べ物を持ってくるといつも少し微笑んで
ありがとう
と言いました。
アマミは尋ねました。
”どうして、ここに来たの’
アマミコは少しかげりのある表情をすると言いました。
邪悪な力から逃げてきたのだ。
”邪悪な力?”
そなたには想像もできないだろう、それは美しい惑星を食らいつくす。
”なぜアマミコを狙うの?”
わたしが魂の目覚めをいざなうから。
”分からないな”
わからなくて良いのだ。
アマミコは寂しそうに言いました。
”僕がいたら、あなたを守るのに”
”僕はあなたを待っていたんだ、アマミコ”
アマミコは、嬉しそうな哀しそうな微笑みを浮かべると
ありがとう
と言いました。
そのアマミコの微笑みをみて、アマミは胸を締め付けられるような気持ちになるのでした。
アマミコはいずれ去って行く、それが分かったからです。
アマミは初めて味わう孤独の寂しさに怯えるのでした。
アマミの後ろ姿を見つめながら、アマミコはつぶやきました。
心優しい、アマミ。みながそなたのように美しいこころを
持ち続けられれば、どれだけ素晴らしいだろうか?
そして穏やかに時は過ぎて行きました。
あるとき、アマミコはアマミを呼びました。
わたしはある星へまた旅立たねばならない。
もうずっとわたしは封印されていたのだ。
永い永い呪いによって。
この暗い無の闇の中で、そなたのように美しく純粋な魂に出会えて
わたしはどれだけ救われただろうか?
アマミは尋ねました。
”どこへ還るの?”
還るのではない、わたしは呼ばれている。
永い永い千年の封印が解かれるのだ。
この惑星での千年の祈りが受け入れられたようだ。
アマミは目に一杯涙をうかべて言いました。
”どうか、行かないで”
アマミコはとてもとても哀しそうな顔をしました。
アマミはそれをみて、急いで涙をふき言いました。
”僕も一緒にいく、そして、あなたを守る”
アマミコは言いました。
そなたに、耐えられるだろうか?闇に見入られた魂たちの世界。
苦渋の表情を浮かべるアマミコにアマミは言いました。
”あなたを失う痛みに比べれば”
アマミが叫ぶと同時にアマミコを連れてきた宇宙船が二人を囲み輪になりました。
そして、ふたりを包んで行くようにとぐろを巻いて行きました。
ミヅチ良いのか?アマミを連れて行っても?
アマミコは生きている宇宙船に尋ねました。
アマミコの問いかけが終わらぬうちに二人はもう銀色の美しい光に包まれていました。
ミヅチと呼ばれた宇宙船はアマミコに答えました。
わしがそなたをここに連れてきたのだよ?
アマミコの瞳から大粒の涙があふれました。
一緒に来てくれますか、アマミ?
アマミはアマミコの手を取るときっぱりと力強くいいました。
”どこまでも”
宇宙船は浮かび上がると空にめがけて飛び上がりました。
ミヅチと呼ばれた宇宙船はふたりに語りかけるのでした。
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姫神よ、そなたには、アマミの力が必要なのだ。
わしは、そなたの魂の片割れであるアマミを 癒しの惑星 アマミ に隠しておいた。
そなたたちが手をとりあい一つとなるときこそ、
新しい時代が始まるだろう。
千年の祈りを超えて。