安曇野の八面大王の伝説を追って
調べれば調べるほど
妙な符号に気付かされる。
まず
やはり平将門とのシンクロニシティだろうか。
共に、大和政権に征伐され
力を持つものの蘇りを恐れて
体をバラバラにされて埋められる。
それだけでは無く
その後怨霊となるのを怖れて
神として祀られる。
まず、八面大王は
桓武天皇の御代に朝敵とされ
有明山の岩屋に籠る鬼として退治される。
その胴体は大王神社として祀られ
大王わさび農園の敷地内に存在する。
一方、
平将門は
桓武天皇の五世であるとされ
にも関わらず、
蝦夷の母親を持つという理由で都から蔑視され
それでも坂東八カ国の覇者となり
朝敵として征伐され
その後千葉にて国王神社として祀られる、
この塚が
そっくりなのだ。
八面大王の塚と
坂東八カ国の国王の塚
ともに
八と朝敵
バラバラにされて
塚を持って祀られる。
九州にも同じ話しがあるそうな。
「鬼八伝説」
鬼であり八
そしてバラバラにされる。
そうして
今、とても興味があるのは
どの存在も
鬼となったり
英雄となったりしているのだ。
つまり
大和朝廷から見ると鬼
民から見ると英雄。
これは
世界中で見受けられる神話のパターンかもしれない。
いや、
神話だけではない。
現実に、何処にでも転がっている話だ。
つまり、
もしかしたら
この世界は
光も闇も
同じものなのかも知れない。
見る方向が違うだけ?
白と黒の間には
虹の七色が限りなく広がっているのだろうか?