旧暦 弥生月十四日
今日の花
今日も昨日に引き続き
甲府盆地に行ってしまったので
今日の花は桃にします。
富士山北麓ではまだソメイヨシノさえ開花したばかりなのだけど。
縄文時代の後期の長崎の遺跡で発見された桃の種で、この古代モモの種は
現在の種と同じくらいの大きさであるという。そして弥生時代から古墳時代にかけて
桃の実は霊力を持つと考えられ
地鎮に用いられたり、集落を移す時に埋めた形跡があるとのこと。
桃源郷の伝説もそのような桃の力と無関係ではないかも知れない。
今日の鳥
百舌鳥(モズ)
百舌鳥は様々な鳥の鳴き声を真似るため
その当て字がついたようだ。
もっとも百はモモと読むし
舌は『ず』とも読めるので
音有りき、なのか
漢字有りき、なのか
大いに疑問だ。
モズは俳句の季語では、秋である。
これは、彼らは漂鳥といって、
春夏と秋冬に移動して住処を変えるため
秋になると高鳴きという鳴き声を出して
冬の間の縄張りを決めるためだ。
キチキチ キチキチと
尾羽を回しながら鳴くこえが聞こえるのは
富士山北麓では、お盆を越えたころだ。
それを何故今日の鳥とするかと言うと
今頃の季節になると
富士山北麓の日の当たる場所では
モズのプロポーズが繰り広げられていて
観察していると楽しい時期だから。
昆虫食や肉食の鳥は
プロポーズに求愛給餌という行動をとる種類が多い。
モズを初めとして、カワセミやフクロウなど。
これは、メスに沢山プレゼントを上げることが出来るオスは良いハンターの証しだからだ。
それは、これから自分の子を産んでもらうための栄養をつけさせる意味も有るようだ。
モズのオスは常に木の上から下を見下ろし
暖かくなり這い出してくるトカゲや昆虫を見つけると、
ひらりと急降下して獲物を捕まえる。
それをメスは冷静に見ている。
遺伝子を遺してもよい優秀なオスかどうか
クールに見極めるのだ。
秋に盛んに作る、モズのはやにえは
縄張りのマークでも有るようだけど
寒くて獲物が取れない日に使う
プレゼントの在庫であるという説がある。
今日のソメイヨシノ
一輪開いた!
こちらも開花宣言にしよう。
フジザクラってば。
一の宮から戻ってきたら
相当開いてしまった。
今日は一日
花曇り。