今朝、
朝霧の中
浮かび上がる富士山は
神秘的!
こんな日は
晴れると決まってる。
ぐるりと大室山を迂回する溶岩流のように
森へ。
青木ヶ原樹海と大室山のブナの森と
溶岩洞穴探検のご案内。
台風24号により
このあたりの被害も半端なく、
根が上がってしまった大木がたくさん。
完全に倒れてしまった木もたくさんあり、
道路を塞いでる。
中腹から折れてしまったツガの木は
ストーリーのある木だった。
ウロの中に
ニホンミツバチが巣を作っていたから。
そのハチミツ欲しさに
ニホンツキノワグマが木を削り
結局、ハチミツに届かずに
悔し紛れにマーキングした爪痕なんだけど。
中が空洞だったために
今回の台風でこんな姿に。
鹿に食べられた痕、
リョウブという木の皮を
鹿は好んで喰べる。
すぐそばに、
足跡があるもんね。
この森は
苔(コケ)の天下でもあって
ヒノキゴケなどの面白く楽しいコケの仲間も見られる。
青木ヶ原樹海(1200年前の溶岩流の上に形成された森)
と
大室山(3000年前に噴火した富士山の最大の側火山)の境は
このコースの、見どころなんだけど、
いきなり
落葉広葉樹林が
立ちふさがる。
こんなに紅葉してるとは…
台風の影響で
今年の紅葉は危ぶまれていたけど、
なかなかいい感じ。
参加者
キレイ、綺麗、と
写真を盛んに撮り
楽しんでくださった模様。
やがて、
“ブナ広場”に到着すると、
数年前に、倒れたブナの巨木にたどり着く。
春だったかな、
青々とした若葉をまだ蓄えてて、
なんだか痛々しかったその姿だったけど、
今ではすっかりと
たくさんのキノコを蓄えて
老いた巨人のように
この森に横たわっていた。
ゆっくりと
森の一部として
土に還っていく。
生々流転…
森は生きている。
あたりには
たくさんの
今年のブナの実が落ちていて、
(たぶん台風で落ちたのだろう。)
去年のブナの実から生えた
ブナノミタケが
林床を楽しませていた。
やがて
ここにも
静かに雪が降り積もる。