列島を
春の女神が駆け抜ける。
南から北へ
西から東へ
低い所から高いところへ。
その、あまりの早さに
心が追いつかない。
今日は
例年よりも早く
スバルライン（五合目までの登山道）が開通した。
その
スバルラインの始点にある
フジザクラは
すでに開花。
まったく、最速だ。
まだ、三分咲きだけど。
自然の中にあるヤマザクラの一種、
なので、
サクランボが出来る。
（ソメイヨシノにはサクランボがならない。人の手で増えるのだ。サクランボは鳥が食べてその種を、拡散する。自然界の仕組みの素晴らしさ。）
富士山には
フジザクラがよく似合う。
この辺りの標高では
ミツバツツジも三分咲き。
このツツジも、自然に増える。
溶岩地帯が大好きなので
またもや
富士山とミツバツツジはよく似合ふ、のだ。
今日は、山中湖のキャンプ場にて
こんなイベントの仕事。
山中湖では、この時期
山菜もまだ見つからないので、
神奈川県の事務局が準備してくれたのが…
八重桜ですかあ！！！
フキ、ヨモギ、タラノメのデカイこと！
もう、神奈川は、初夏だよ！初夏！
だそうです。
一方、
早春てな感じのキャンプ場で
食べ物クイズの担当のわたし。
この中に
毒の植物があります。
（答え、A マムシグサ、D トリカブト）
毒草は、見事に
草食動物たちが食べずに残す。
自然の仕組みにはいつも、驚かされるの。
人間だけが
見かけで騙される。
午前中でプログラムは終了したので
山中湖の友人宅へ。
家の周りで
絶滅危惧種？
こんなにたくさんあるのに。
美しい花を咲かせる。
毒草だからといって、むやみに怖がらないこと。
食べなければいいんです。
ヤマエンゴサク。
わたしは大好き、この花！
『スプリング エフェメラル』
『スプリング・エフェメラルは、春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称。春植物ともいう。直訳すると「春のはかないもの」「春の短い命」というような意味で、「春の妖精」とも呼ばれる。 ウィキペディア』
（アップの画像はお借りしました）
こんな友人宅に
大きな変化が起きた。
二階の窓から、湖を臨むと…
そう、
この、二匹の白い生き物は、なに？
酔狂な友人が
わたしの反対を押し切って
ついに飼ってしまった、
子ヤギが二頭…
この環境で
ヤギなんて、大丈夫なの？
わたしは絶対、反対してたんだ。
ところが
彼ら（二匹ともオス）は
なんでも食べるといいながら
トリカブトとマムシグサを跨いで
フキノトウ、
コゴミ、
ユキザサ、
ヤブカンゾウ
などの
今までわたしが独占していた山菜だけを食べる！
協力なライバルの出現だ。
生後３カ月で
どうして、美味しいものと毒がわかるの？？？
本能って
スゴイ！
こんな風にして
季節が足早に
通り過ぎて行く。
一日たりとも
昨日と同じ日はないのだから。
明日は
散りゆく桜と
咲きゆく桜を追って
二度とない一日を
過ごそうと思います。
季節において行かれぬように…
春の女神と同じ速度で。