溝の口の駅にて
mizonokuchi
というローマ字表示を見た時に
あ、
ミゾ、は
ミズの転嫁なんだ、
と、思った。
聖なる水が湧き出すこの地。
『多恵ちゃんの個展の打ち上げ』があるよ〜
と、ソラの家のSちゃんが教えてくれた時
個展に行くことも出来なかったくせに
わたしは、ふたつ返事で
『行く、行く〜〜!』と
返事をしたのだった。
集まるのはどなたなのかも
存じ上げないまま
その日が明日、という時になって
改めて
あれれ?
この日はどこに行ってナニをするのだったっけ
と
Sちゃんに、尋ねるくらい
ノーテンキなわたしだった。
またしても、濃い一日になることは
想像出来たはずなのに…。
集まったのは
多恵ちゃんと
個展の関係者と参加者
9名と
行けなかったわたし、
の、計10名。
それでも、気後れしなかったのは
9月27日、陰暦の八月八日に富士山に来てくださった6名の
全ての方と再会できる、というワクワクが優っていたからかもしれない。
その、数日前
『フィオーレの森』に行く件ですが…
というLINEメッセージが
回って来た。
フィオーレの森???
なんだっけ、それ。
とってもオシャレな都会的時空間?
たまにはいいかって?
と、思っていたら
それは、それは
トンデモナイ“聖地”であったのだ。
周辺には
あり得ないくらいの数の
神社、仏閣がたくさん存在して、
それは、おしなべて
ここが、聖なる水の湧く
古代からのイヤシロ地
であったからなのだろう。
早朝の、山中湖から
Sちゃん、つまりはソノちゃんの
1001のクルマに同乗させて頂き
一路、多恵ちゃんの住む町田へ。
そこから、JRと東急田園都市線と乗り継いで
3名で
ミゾノクチへ!
あと7名と合流して
10名で、フィオーレの森に向かうのだ。
ミゾノクチは、かつてはよく聞いた駅名だったけど、
瀟洒な駅を降り立ち
いきなりの、
この風景は、なんなのだ!
穴!!!
防空壕なの?
ポッカリ開けたその クチ
柑橘系の実、たわわになるは
南国のありさまだ。
この岩盤が
すでに、『フィオーレの森』の
はじまりでもあった。
これだけ、狭い範囲に
神社、仏閣が密集しているのは
太古のむかしから
この辺りが聖地であったことの証し。
『フィオーレの森』に関する話は
すでに、ここに向かう道すがら
多恵ちゃんから聞かされていた。
曰く、
ここはかつて、女城主が治めていた土地だった。
曰く、
その後、尼寺となった。
曰く、
近年となり
ここは、聖なる水が湧き出す地てあるゆえ
モナコの宝石デザイナーの某士が(日本人)
水を活かした場所にすべし、と
ここを、『フィオーレの森』として
蘇らせた。
ふう〜〜ん。
まだまだ
ピンと来てない、わたし。
10名で、ミゾノクチの駅からフィオーレの森まで、そぞろ歩く。
途中に
『天照大神宮』の神社がある、というのね。
今日はソコが、興味津々だった。
だけれども…
その神社は
『溝口神社』
『久本神社』
『天照大神宮』
との、三つの名を持っていた。
かなりアヤしくって
完全に、うしろの『こんもり』を
祀っているのだろう。
ということは…?
『溝口』は、
水源?
『久本』は
後付けの、地域の有力者の名?
『天照大神宮』は
明治の神仏分離令 以降につけられた名?
わたしはそう、解釈する。
と、なると?
ほんとうに祀られているのは
どなたなのか?
この辺りには
『杉山神社』なる
謎の多い神社があるのだ、と。
最初の地図にもそれは存在した。
杉山神社(すぎやまじんじゃ)は、主に五十猛神(スサノオの子)や日本武尊を主祭神とする神社である[1][2]。旧武蔵国における式内社の一社とされるが、その論社とされる神社は現在の神奈川県横浜市を中心に川崎市、東京都町田市、稲城市などに数十社存在する。
またまた…
杉山神社は周辺地域に住む民衆の信仰の中心として鶴見川水系沿いを中心に拡大したとされるが、謎の多い神社である。鶴見川の他に帷子川および大岡川水系、多摩川の右岸(川崎市・稲城市)に存在するが、多摩川を超えた領域には存在しない。江戸時代に編纂された『新編武蔵風土記稿』では杉山神社が全部で72社あると記されているが、その後の合祀や社名変更などにより現状で宗教法人登録されている「杉山」(椙山も含む)が付く神社の合計は44社となっている。
うむむむ、
やっぱり…
という感じ。
キーワード
『五十猛』
スサノオ
ヤマトタケル
このあたりは鬱蒼とした
森の地であったのだろうな。
神社へのお参りを済ませ、
いよいよ
フィオーレの森に向かい
結構な急勾配を、登る。
水
ミズ
みず
は
この日のキーワードだ。
メッセージ⁉︎
やっと、湧水口にたどり着く。
聖なる水。
龍の水。
わたしも頂いた。
甘〜〜い!!!
あ、いま
そんな訳無いじゃん!
とか、思った方…
ほんとうに甘いお水を
飲んでみてくださいね。
(こういうのを、甘露、と言うのだろうか…)
こちらのさらに
上部に登って行くと、
『星の礼拝堂』が、あるそうだ。
多恵ちゃんや
マダムは
ここのことをコーフンして話してくれる。
クリスタルが、たくさんあってね…
地軸が変わったあとの、北極星がね…
水瓶座の時代になったあとのノースポールがね
事前に何度聞いても
頭がぐわんぐわんしてしまう。
なにがなんだかわからない。
百聞は一見にしかず、だ。
それは、
あった。
ふーん…。
みたところ
なんの変哲もない
礼拝堂だ。
中に入れるという。
入ると
なにが起きるというのだろう。
続きます。