先週のことでした。
たまたま、河口湖の図書館へ行き
何気なく、借りた本。
それは
『釣りキチ三平 平成版 キノシリマス』
というタイトルの漫画。
それが、河口湖図書館のわたしのお気に入りの
『富士山図書』の部屋の
真ん中に置いてあったんです。
なぜ、
釣りの漫画が
この部屋に？
それは
表題の『キノシリマス』とは
かつて、田沢湖にしか存在していなかった
２０１０年に 西湖で発見された
そして、７７年ぶりに田沢湖へ里帰りした
『クニマス』の本名だからなんです。
２００２に発行されたこの単行本のことを
わたしが知ったのは
もちろん、
クニマスが２０１０年、１２月に
西湖で“発見されてからのこと。
釣り漫画でも人気の高い
矢口高雄さんが、クニマスのことを取り上げていた、と言う話は何度か聞いていました。
今年、２０１７年
６月１４日に、西湖のクニマスが
田沢湖に里帰りしたお話は、なんどか書いていましたが
今年の８月には
なんと、わたし自身が、田沢湖へ訪れて
西湖生まれのクニマスちゃんにお会いした
という
わたしとしては大変感動な、出来事がありました。
その時のブログ記事です。
おおお！
辰子姫！！！
この本をお借りして
ワクワクしながらページをめくると
冒頭から
田沢湖と、辰子姫の像が出てくるの！
そして
三平のもとに
『クニマスWANTEDキャンペーン』の知らせが！
これは実在する話で…
１９９７年に
田沢湖町観光協会が、クニマス情報に５００万の懸賞金を掛けたのに、この時は見つからなかったのは、有名な話。
そして、
クニマスは
富士五湖の本栖湖と西湖に、昭和十年に受精卵が送られた話もここに出てきます。
ここで、辰子伝説の話。
リアルに！
そして、これからが、
漫画的な展開に。
実は、
三平のおじいちゃんの一平さんが亡くなる前に
三平にある秘密を打ち明ける。
それは、ある魚を、ある場所に秘密に放流した、と。
それは、
田沢湖に、玉川の強酸性水を流すことで
絶滅が危惧されていた、クニマス。
それを、秘密の場所に放流した、と。
その秘密の場所に向かう
三平たち。
それがなんと
地底湖…
おびただしい数のコウモリがいて
（そのコウモリの糞を餌にする、ヨコエビなどの仲間がクニマスを生かしていた、という設定）
誰にも知られない湖があった。
そこには
たくさんのクニマスの群れが生き生きと！
といった感じで
クニマスは、三平が『発見』した！
という風にストーリーは終わっているのだけど
このコミックが発行されて、８年後
クニマスは、山梨県の西湖で発見されることになりました。
で、
これを読んで驚いたのは
この、矢口高雄さんのストーリーで
キーワードが三つ。
クニマスがいたのは
地底湖
コウモリ
まるで竜宮城
ということなのだけど、
これはなんと
西湖にも共通のキーワードがあるのです！
西湖には
龍宮洞穴という溶岩洞穴があり、
コウモリ穴という溶岩洞穴もあり
そのコウモリ穴の最下部は、もともと地底湖であり、西湖につながっているんです。
なんとも、不思議な一致ではないかしら？
矢口高雄さん
このような長い連載を続けて
しかも人気が衰えないかたというのは
やはり、見えない世界と何らかのつながりがあるのではないでしょうか。
そんな気がしてなりません。
興味のある方は
ぜひ、読んでみてくださいね！