出羽國のお話の続きです。
やっと、8月21日の終わりの話。
もう十日もたってしまいましたが、
濃すぎて、濃すぎて…
じっくり向き合いたいと思っておりますので
月を跨ぎます。
お付き合いくださいませ。
さっそく、文五郎さんの『羽衣米』と、辰子姫のラベルの、田沢湖地ビールを
ベランダからおやまに奉納致します。)
赤いです。
典型的な夏富士です。)
さて、
8月21日、
田沢湖を後にしたわたしたち三人。
宿泊先へ向かう途中に、文五郎さんのお家のある横手(焼きそばで有名!)を通るとかで、
それならば、と
お宅へ寄ってお味噌を買わせて頂こうかな、ということになりました。
ここがうちなんですが、
と、
文五郎さん、自宅を通り過ぎ
うちの田んぼを見ますか?
と。
お隣の、普通の田んぼと
文五郎さんの田んぼ
どう違いますか?
といわれ…
色がしろっぽい?
そう!
ほかの稲にはない
長い芒(ノギ)があるんです!
これが古代米の証し‼︎
2011年の東日本大震災のあと、
突然変異で?先祖返りした一部の稲から
徐々に増やしていって
見渡す限りの古代米!
もともとは、
野生の稲には
長いノギがあったそうです。
(こちらでは、“のげ”となっていますが、わたしたちが植物学で使うのは、“ノギ”と読みます。)
『野生イネの多くは種子の先端に「芒(のげ)」とよばれる突起状の構造物を持ちます(図1)。これは種子を包む頴(モミと同義)の中央の維管束が伸長してできた器官であり、長いものでは数十センチにもなります。
芒の表面には鋸歯状の細かい棘が形成されており、鳥獣による食害から種子を保護する役割や、人の衣服や動物の毛にからまって種子の拡散を補助する役割があると言われています。しかし、農業を行う上では収穫時の妨げになるとして栽培化の過程で選抜、除去された形質と考えられています。』
ふうん。
羽衣米は、
古代米というより
野生に近い自然の稲の姿なんですね。
そして
とてもとても美味しいそうですので
次の田植えの時期には、
すべて売れてしまうそうです。
今年の新米を予約しようっと!
どこの農家も、大豆も作っていて
それで自家製のお味噌を作るそうです。
そのお味噌を、買いに来ました!
お味噌を詰めてくれる文五郎さん。
それがもう…
ものすごく良いお味噌の香り…
あー
キュウリが欲しい〜!
いやいや、
味噌をアテに
秋田の日本酒を呑めば
それだけでいい!
(やりました…,。 悶絶〜!)
お水が甘くて美味しくて
お米は最高!
お味噌をどこの家でも手作りで
なんだか、自給自足って
この土地にいると
当たり前に思えてきてしまいます。
こんな暮らしを
ほとんどの日本人が
忘れてしまっている…、
だけど、ここには
それがある。
東北の旅
出羽國の旅。
懐が深くて、
とてつもない底力を感じました。
こちら、横手から見る鳥海山は
富士山に似ています。
待っていてね。
明日はあなたの懐に入ります!!!
(次はいよいよ、8月22日のお話となります。)