今日は、久しぶりのお休み…
のはずだったんだけど、
朝、イロイロな連絡をしていたら
『今日は西湖で桑の実採りだよ、
来ない?』
と、
お誘いの話が。
西湖という土地は、昔は養蚕が盛んで
その頃に植えられた桑の木が
すっかり忘れ去られて、あちこちで放置され、
それがこの時期、たわわに桑の実をならす。
15年前に東京からこちらに移住して来たわたしは
それまで、桑の木を見たことが無かったけど、
次の年のこの時期から
たわわに生る桑の実の美味しさに夢中になったものだ。
西湖でも、
そのころ住んでいた、奥河口湖でも
桑の木が多数残されていて
桑の実採りには、不自由が無かった。
たったひとりで
嫌になるほど摘んだ。
それを、イベントにしようと思い立ったのは
自然の流れで
獣害対策事業をやっていてマリちゃんと知り合って、
それを現実化したのが、
九年も前になるかもしれない。
その後、そのイベントは
ひとり歩きを初めて
わたしは関わらなくなった。
今日は、久しぶりに
そのときに提案したNPOからのお誘い。
西湖に行き、
わたしが昔見つけた桑の木のポイントが
今日の集合場所で
未だに桑の実採りの場所となっていたことに驚く。
思えば
桑の実採りという、このシーズンの歳時記も
すっかり忘れていたなあ。
だけど、その後に、ブログを始めるようになってから、(2011年秋から)
ブログを通じて、様々な方たちと知り合う事となり、
桑の木からつながる
お蚕のこと、
そして富士講の信仰と養蚕の関わり、
富士山の祭神の木花咲耶姫が、お蚕の神でもあること、
織物の町である富士吉田と
養蚕の村である西湖とのつながりに
シルクロードを見いだして
なんだか、この恵み、
桑の実の恵みを特別なものと捉えるようになったのに
なぜか、桑の実採りを、ずっと行っていなかった。
桑の実を今年は採る機会を与えられ
わたしの頭の中に浮かんだのは
また、あの…
『扶桑の木』のことだった。
世界樹、といわれる中国の伝説の樹、
その上から十の太陽が昇るといわれ
そこには
三本足の鳥がとまっているのだという。
2014年に(三年前の今頃だ!)
清掃活動を行った鳴沢村の某所で
やはり
『扶桑』の言葉が浮かび
こんな記事にしていた。
八咫烏???
桑の木との関係は???
さて
今日は
西湖の湖畔にて
桑の実採り。
枝を叩くと…
笊に入れる。
あっという間に
大きな笊、三つがいっぱいになり
その一部を
お土産として、頂いてきた。
桑の実は
マルベリーといって
立派なベリー類なのに
なぜか、日本でも、最近は見向きもされなくなっている。
西湖の某所に
そのあと、ランチをしに行ったら
今日は何?と言われて
『桑の実採りですよ〜!』と言ったら
『わたしも小さい頃、採って食べたよ!』と、オーナーの奥様。
だから、お元気でキレイなんですね!
と
事務局のTさん。
桑の実は
半端なく栄養があるらしくて。
(こちらに詳しく載っています。)
で、
扶桑の実を食べると、長生きする、との記述を見つけた。
『扶桑は、シナの神話にでてくる巨木。東のはてにあって太陽がその木を登るという。後に現実の地名にあてはめることが行われ、特定の国を「扶桑」と呼んだ。
本来の意味
本項では神話的観念としての「扶桑」を扱う。この場合の「扶桑」とは、世界の諸民族の神話にみられる世界樹・宇宙樹、生命の樹などの同類である。具体的な地名としての詳細は該当項を参照。
扶桑樹・扶桑木・扶木・榑桑・空桑・蟠木・若華・楓木、その他、別名が多い。その実を食べると長生きするのでこれは「生命の木」の神話と同じである。また西のはてに人間の頭がついている木があるので「人木」といい、この実を食べると長生きするので「寿木」ともいう。これなどは「生命の木」の神話と同じである。ギリシア神話の黄金の林檎の樹(生命の木)は西のはてアトラス山のヘラ女神の果樹園にあるという。「若木」は若返りの木の意味、「蟠木」は蛇の巻きついた木の意味だろう。
扶桑という文字は養蚕文化が生まれてから養蚕起源神話が太陽神話に寄生する形で形成された後になって出てきた名称であって、別名とされる「扶木」のほうがより古い形だったと思われる。
この神話的な樹木は、世界の多くの民族において、もともとは宇宙樹なのでどこにあるというものではない(どこにでもあるともいえる)が、時代が下がると世界の中心にあるともされてきた。さらに時代が下がると生命の象徴としては東のはてにあるともされ、また死後の世界としては西のはてにあるともされた。』
古代中国に、想いを馳せながら
赤ワイン煮を作ります。
お蚕も
かの大陸から来たのだけど
さらにその先は
宇宙から来たのかも知れません。