国道139号線の抜け道として
よく利用していたのが
あの
『魔王天神社』の前を通る村道だった。
そのルートに
流れ菊水紋と
鳳凰が台座に刻まれた
双体道祖神が佇んでいた話が
おとといの記事。
ところが
さらに、さらに
その、ルート上から
なんと
縄文時代の黒曜石の鏃(やじり)が
発見されたのだという。
『鳴沢村字(あざ)地蔵前から、昭和五十五年八月、深さ2mの有機物包含土層の中から、黒曜石でできた縄文時代の鏃(やじり)が発掘されて、人々の興味をひいた。
石鏃を発掘したところの近くに萬霊塔の仏塔が立ててあるのが、富士山の噴火と何か因縁めいたことを思い起こさせる。』
(万葉の里 鳴沢への想い、より)
(画像はお借りしました。)
『萬霊塔』なるものが
発掘現場のすぐそばにあるのだという。
おとといは、まず
その萬霊塔とやらを探してみた。
普通に走っていたら
かなり大きなそれは
目立つものであったのに
よくここの前を通るのに
いつも通り過ぎていたのだった。
ここが不思議な土地であるのは
やはり
縄文
弥生
古墳時代とそのあとに続く仏教伝来の時代が
いく層にも連綿と重なっていることにある。
わたしが、この黒曜石の鏃の謎を追っていた日、
彼は、北海道に帰っていて
摩周湖の画像を送ってくれた。
摩周湖。
(現在のNo.1は、バイカル湖だという)
このことにも不思議な符号を感じたんだけど
摩周湖からみた雄阿寒岳は
なんとなく、富士山に似ている、
鳴沢村には
『ジラゴンノ』という
カタカナの地名があるけど
昔は、このあたりには
富士アイヌと呼ばれる人たちがいて、
この地名もアイヌ語だという
まことしやかな話まであって。
真意のほどはわからないけど
フジとエゾのつながりを
感じさせる一幕だ。
鳴沢村で発見された、石鏃は
どこにあるのだろうか?
いつか、会いに行ってみたい。