光と影、
昼と夜、
生と死、
そうなんだ、
だから
この日はこの森へ。
『Jyukai』をテーマとして
昨年から作品撮りをしている
報道写真家のT氏を
青木ヶ原樹海に案内する。
三回目となる
T氏のご案内。
ガイド仲間のAさんとコンビを組むのも
三回目。
この日の十時に
意識合わせをしましょうね、
チーム・フジザクラの有志と
そう言っていた、その時間
まさに
光と影の場所に
わたしはいた。
わたしは何度でも
ひかりの部分を撮る。
しかし
T氏が撮っていたのは、
前回の下見で私たちが発見していた
打ち捨てられたテント。
まさに
光と影。
さらに
さらに
奥深くへと
入って行く。
だけれども
ヒノキの根っこ、
生と死の痕跡を求めて
森の奥深く
深く
入って行く
T氏と通訳のYさん、
この森の何が
彼らを駆り立てるのだろう。
そして
わたしたちを。