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Channel: トヨタマヒメ富士日記
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朱鷺いろの旅 『すべては トキからはじまった』

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『佐渡に行くよ〜』

友人がいうのだ。

えー!
わたしも行きたい!

佐渡ヶ島といえは、
トキである。

学名ニッボニア・ニッボン

佐渡には、トキ保護センターがある。
日本産トキは絶滅したけれと
最後の一羽のいた佐渡ヶ島では
中国産のトキの繁殖を試みているという。

佐渡トキの森公園

去年の秋ぐらいの話だったろうか?

老犬介護で約一年
旅行を断念していたわたしに
友人は、矢継ぎ早に
色々な旅行を決めてくる。

9月 熊野
10月 信州松本
11月 浜名湖

そんな合間に、佐渡行きの話が何度か出てたけど
聞けば、新潟のホテルを一泊取ったのだという。
え?
佐渡の宿じゃないの?
フェリーで渡るのだという。
そんなのまた、無理だよ。
熊野のときもそうだった。
蓋を開けてみれば
取っていたのは伊勢志摩のホテルで
そこから熊野までの遠かったことといったら!

行くんなら
佐渡ヶ島へわたるフェリーを調べておいてね、と言われたのは
12月のことであったか。
うん、と言って
わたしは調べるのを忘れた。
現実に、佐渡に行くとは
なんだかピンと来なかった。
暖かくなってから
二泊で行けばいいじゃない?
そう提案したときも
友人は、何も言わなかった。

まさか、
1月いっぱいで、
すでに料金を支払った宿泊クーポンの期限が切れちゃうなんてね。

だから
この旅は
『間に合った!』のだった。
何に?
おそらく、
明日の新月までに
何かを終わらせなくてはならなかったのだ。
なんだかは、わからない。




友人が、佐渡ヶ島に行きたいと言い出したのは
共通の友人のH氏の勧めもあったのだろうと思う。
妙高も、そのH氏の勧めだったし
山中湖に住んでいるその人は、環境省の自然公園指導員 仲間であり
奥さんの実家の秋田に帰省するときには、
必ず北陸回りで犬を連れて帰るのだと聞いた。

佐渡、いいよ〜!

わたしも何度か、H氏の話を聞いた。



朱鷺の里。

{6B0FEB74-0AB5-450E-A46D-76187F7F7554:01}

こんなに美しい鳥が
かつてはこの国にたくさん生息していて

田園風景の中に自然に溶け込んでいたのだという。


田んぼに群れで降り立ち
カエルやドジョウを食べる。

田んぼのある土地には
どこにでも見られた普通の野鳥。


戦後
田んぼに農薬を使うようになり
カエルやドジョウが田んぼから姿を消すと
トキも急速にその数を減らした。


トキの絶滅していく過程の話は
哀しい。

1990年代だったか
NHKで、最後の一羽『キン』の話をやっていた。

TVを見ながら
大泣きに泣いた。

だけれども
最後のトキは、まだその時点では生きていた。

2003年10月10日
最後の一羽
キン
永眠。

{C03A9E97-AC89-42F3-9781-5CAB38A3379D:01}


『キンちゃんは、ありったけの力をふりしぼってはばたいた。そうして3メートル飛翔し、扉に激突して即死した。なぜ...?どうして...?最後の日本産朱鷺の“死と再生”を描く涙と感動の物語。 』


1月、
この時期、佐渡ヶ島へ短時間でのフェリーの行き来は難しいのだろう。
佐渡ヶ島行きは半ば諦めつつも
まだ、では、何をしに行くのだろうか、と模索していた。

“仔犬もも”のケアをしなくてはならず
1月21日の高尾山研修を諦めたとき
なぜか浮上した
『飯綱権現』(烏天狗)

もしかしたら?

妙高を通るということは
飯綱山の山麓も通過するのでは?
そこいらへんに
この旅のほんとうの目的があるかも知れない。


何たって
日本海の美味しいお魚に舌鼓を打って
米どころ、酒どころの恩恵を受けるだけのご褒美だなんて
それだけなんて
今までの経過から行けば
あり得ない〜。


そして
結論から言うと
やはり、
ハードで深い旅が待ち受けていたのでした。















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