今日は不思議な方たちを
樹海にご案内。
おふたりの女性は
どちらも80代。
(どう見てももっとお若く見える)
奈良の明日香村から、ブラタモリを見て
いらしたのだという。
(先週、先々週と、ブラタモリで
青木ヶ原樹海をやっています。)
山登りも、沢登りも
よくやられているとのことで、
しっかりとした足腰で
若い人に遜色なく
まずは溶岩洞穴探検から。
いつものように
青木ヶ原樹海のなりたちの話から
樹木や野鳥たちの紹介など。
すると
おひとりのYさんが
苔むした溶岩を指差して
あ、あそこはすごいわ〜。
◯◯◯スボットね、
という。
パワースボットと思うけど、そうじゃなくて
聞き返したら
レーキスボット、とおっしゃる。
霊気、の意味らしい。
あそこも!
ここも!
すごいわあ…。
大台ケ原と違うわねえ
へー、
わたし、大台ケ原へ言ったことないんです。
逆に、根掘り葉掘り
尋ねると
色々おしゃべりしてくださったの。
『イヒカってあるのよ。
井戸の井に、氷、鹿って書いて。
古事記にも出てくるんだけど』
『そうそう、神武天皇が、尾のある人と出会うのよねえ』
ええええ〜⁉
イヒカ???
神武天皇?
気になる、なんですか、それ?
尾があるの?
シッポ?
誰?
『ものすごい山路の途中にね
あるのよ。
その場所がね。
なんだか明治になってから
神武天皇を案内したってことで
祀られてるんだけど。
そうそう
神武天皇は、最初に大阪から来たときには
長髄彦が強くてね
おっばらったんだけど
こんどは熊野から来てね
長髄彦は、やっつけられちゃうの。
わたしは、長髄彦の子孫だからね。』
もうひとりの方が
『またー!そんなデタラメを言って〜。
大陸から渡ってきたんじゃないの〜?』
なんなんだ、このおふたりの会話は…。
イヒカ
気になる
気になる…
家に帰ってから調べてみたら
イヒカ姫というのがいるのね。
井氷鹿とも
井光とも書くと、
奈良県の川上村にこの井戸があるらしい。
『記紀神話に、神武天皇が熊野から吉野に入り、井氷鹿/井光(いひか)という人物に出会っている。
「古事記」ではこう伝えている。
尾のある人、井より出て来たりき。その井に光ありき。
ここに「汝は誰ぞ」と問ひたまへば、
「あは国つ神、名は井氷鹿(いひか)と謂ふ」と答へ曰しき。
こは吉野首(よしののおびと)等の祖なり。 』
「古事記」ではこう伝えている。
尾のある人、井より出て来たりき。その井に光ありき。
ここに「汝は誰ぞ」と問ひたまへば、
「あは国つ神、名は井氷鹿(いひか)と謂ふ」と答へ曰しき。
こは吉野首(よしののおびと)等の祖なり。 』
そして、日本書記では
人そのものが光ってると。
(こちらからの転載です)
で
Yさんが何度か繰り返した
『わたしは長髄彦の子孫だからねえ』
こちらも妙に気になる。
神武天皇にやっつけられちゃった
長髄彦って、どんな人物だったっけ?
これが、調べてたら
もう、いっぱい出てきて…
出雲との関係が、実は一番気になっているのだけど
(Yさんが、突然諏訪の話を始めて、諏訪は出雲だからね、と言い出したので。)
ニギハヤヒに殺された(裏切られた)というのも、捏造?されたような気がする。
映画『もののけ姫』の
アシタカが長髄彦がモデルだったという話が、結構好きかもです。
そんなこんなで
樹海を歩いていたら…
すっかりキノコが姿を消した
樹海の中で
この森で始めて見る
黄金のキノコが現れた‼
まるで黄金の
イヒカ姫?
それとも柄が長いので
長髄彦??
このタイミングも面白かった。
おふたりは、
このキノコを
可愛い、可愛いと
写真を何枚も撮ってくれました。
やがて
お別れの時間。
いやしの里でお蕎麦を食べて
そのあと、紅葉台と三湖台まで登って
青木ヶ原樹海を
上から眺めるのだそうです。
熊野の旅あたりから
ずっと、奈良が押し寄せていたけど
行かないよねえ
まさか、行かないよねえ…
行かされるのを怯えていたわたし。
良かったーーー!
向こうからきてくださった(^○^)
Nさん、Hさん
富士山の休日を
楽しんでくださったでしょうか。
今日は、ありがとうございました‼