『神池』
それはどのようなものなのだろう。
伊豆の七不思議?
大瀬崎の先端にある
海のただなかにあるのに
淡水の池?
確かに
変だ。
『伊豆七不思議(いずななふしぎ)とは、静岡県の伊豆半島に伝わる七つの不思議な物語のこと。
- 大瀬明神の神池(沼津市) - 神池は海に突き出た半島にある淡水池で、海から最も近いところでは20m程度しかない。
- 堂ヶ島のゆるぎ橋(賀茂郡西伊豆町)
- 石廊崎権現の帆柱(賀茂郡南伊豆町)
- 手石の阿弥陀三尊(賀茂郡南伊豆町)
- 河津の酒精進鳥精進(賀茂郡河津町)
- 独鈷の湯(伊豆市修善寺)
- 函南のこだま石(田方郡函南町)』
(ありゃりゃりゃ
この中の手石の阿弥陀三尊に関しては
昨年、石廊崎に行ったとき
記事にしていました。)
樹齢千年のビャクシンとは
これまた、
なんなのだろう。
ビャクシンで検査すれば
この大瀬崎しか出てこない。
しかも
ここの丸い石。
この大瀬崎特有の
丸い石と
富士の山。
絶対変だ。
なんだか
異次元な感じがする。
神池を
なぜだか
時計回りに廻る。
というか、
普通に歩いて行くと
しぜんに時計回りに歩くように誘導される。
後から考えてみれば
これは、水道の蛇口を想像するとわかりやすいのだけど
『閉める』
つまりは
『くくる』というわけだ。
神池。
少々不安になっていた。
友人と
わたしたちの犬たちは
どこへいったんだ?
神池で、鯉に餌をやっていたらしい
三人の男女に出会ったので
『二頭の犬を連れたひとを見ませんでしたか?』
そう聞こうと思ったけど
ここを通ったに違いない、と確信があったので
あえて、聞くことをやめた。
まあ、良い。
このまま歩いて行けば
いつか会えるだろう。
それにしても…
絶対
変だ!
この岬全体が
このような
丸みを帯びた石で出来ているのだ。
あちらこちらに点在する
ビャクシンの大木。
樹齢千年だといういいつたえ。
そして
千五百年だという記述もあり
『白鳳地震』の記述を思い出す。
西暦六八四年
白鳳地震の津波により
ビャクシンの種が流れ着いたとすれば
なるほど
このような、
樹齢千五百年の大木に育つのかもしれない。
ビャクシンたちは
どこからきたのか?
伝説のように
土佐国の地が沈み
引手力命が土地を引っ張ってきて
ここにこのような
不思議な岬を作ったとでもいうのか。
トロンプルイユのように
ここは方向感覚を失って
気がついたとき
また、あの
『大瀬神社』に戻っていた。
遠くに
わたしの黒いわんこが見えた。
まったく
飼い主を無視して
友人の家族と群れ認識をしてしまったらしい。
やっと追いついた
友人と話したところ
大瀬崎の先端で
玉虫を見たのだという。
玉虫、
玉虫!
友人は、それが印象的だったと見えて
車で帰る途中も
ずっと、玉虫の話をしていた。
わたしは
友人が玉虫と遭遇したほぼ同じ場所で
蛇を見た。
どちらも
写真に収めることは出来なかった。
わたしが見たのは
普通の蛇だったけど
急いで神池の方向に消えていった。
大瀬崎を後にして
わたしたちは沼津を後にして
一路
富士山の懐
山中湖へ戻っていった。
すでに宵闇が訪れていた。
これは
9月9日
わたしのククリの旅のお話だったけど
この話には
同時進行していた
それぞれの、ククリの旅のお話があるのです。
そのお話は
また、後日に!
お付き合いしてくださって
ありがとうございました。
ククリの旅
〈完〉