竹、というのは
摩訶不思議な植物です。
竹は
木なの?
草なの??
植物分類学的には
これは、悩みの種だったらしい。
木でも、草でも無い。
だとしたら
この植物はどこから来たのか?
うーん
やはり
宇宙から来たのかしら???
かぐや姫(竹取物語)のお話を思い出すと
そんな空想も
ありや、なしや…。
さてさて
3月20日
春分節のお話に行きましょう。
kaeruさんは
どうして、竹で
ドラムを作ることを思いついたのだろう。
わたしの想像なのですが
彼の住んでいる、富士宮市の環境問題を考えると
放置されている、ヒノキの植林。
その植林に入り込む竹林の増殖。
彼の音楽性や、
ゆったりと自然の中で流れる時間の共有と
その、環境問題が結びついたのが
現在の、kaeruさんの活動なのだと思います。
竹のスリットドラム作り。
節の部分を使い
なんとも良い音のする
竹スリットドラムを作ります。
まず、バチを作る。
(バチも、竹で作るのです。)
参加者一番乗りのユージさんが
削りだし、ヤスリをかけ始める。
徐々に参加者が集まると
思い思いのスリットドラムを作り始めます。
音が劇的に変化します。
みな、好みの音になるまで
スリットを削ります。
カリンバ組は
和音の調整をしながら
金属の爪の位置の固定。
それから
思い思いのビーズを入れ込み
世界にたったひとつの
樹海の中へ移動します。
じゃ、最初に
カリンバの人
鳴らしてみましょうか?
kaeruさんの誘導で
ゆるゆる演奏会のはじまり。
そのあと、
ドラムが入ってください。
かなりな即興?
というか
でたらめ?
なのに
音が共鳴して
うねっていきます。
気持ちがいいの?
わたしが叫びます。
これはね
バンブー スピリットなんです
と
kaeruさん。
それってなんですか?
『竹を切りに行くところから始まるんだけど
その竹を切って
焼いたりして
スリットを入れて
ドラムを作ると
一体化するんです。
竹と、自分が。
バンブー スピリットがその中に残っていて
それは自然のものなので
自然の中で鳴らすと
森の木々たちが
共鳴するんだと思います。』
一方
カリンバは
間伐材のヒノキの利用法から生まれた。
ヒノキも大地から出ずるものだけど
その爪の金属も
また、大地の中から生まれ出ずるもので。
カリンバと
竹スリットドラムは
陰陽の時間、
天の音と地の音に
わたしには聞こえた。
うねりを作るこの音霊たちが
ぐるぐると
森の中に木霊して
至福の地場を作り出していました。
トランス状態
というものが
なんだか、わかる気がしてきました。
太古の昔から
わたしたちは
大地へ
そして
天への祈り、には
このような『音』を使っていたこと
この日に思い出しました。
3月20日
春分節。