その島に訪れる直接のきっかけとなったのは
誕生日に友人のY子ちゃんから頂いた
一冊の写真集でした。
『樹よ 屋久島の豊かないのち 』
山下大明(やましたひろあき)
1992年に創刊とあるので
その年の誕生日パーティの時に
おそらく頂いたのでしょう。
そして、これだけは確信が持てるのですが
訪れたのは、1993年。
屋久島が、日本初の
世界自然遺産に登録される寸前だったのです。
屋久島が、世界自然遺産に登録されたのが、1993年12月11日。
(ということは、北海道へ行ったのは1992年だったのですね。どうでも良いことなのですが、この辺りの時系列がなんだか重要に思えてきて…)
その後に屋久島観光は
それ以降に世界遺産に登録された観光地と同じく
オーバーユースの憂き目を見るのですが
その前に行った私たちは(例によってYちゃんと私)
ある意味ラッキー。
ある意味大変な思いをして
縄文杉までたどり着いたのでした。
北海道は大雪山の麓 旭岳の麓での神秘体験に引き続き、
屋久島の自然がわたしに与えたインパクトは
それまでの人生観をまたしても変えてしまった…
わたしが今
青木ヶ原樹海などの、富士山の森のガイドなどをやっているのは
この屋久島の体験のおかげかもしれません。
後になって
2002年に富士山へ移住する前の年でしょうか
渋谷の本屋さんで
田口ランディさんのこんな本を手にしました。
『ひかりのあめふるしま屋久島』
うわっ!
わたしと同じだ‼
そう
もしかしたら…
『毎晩ネオンの海にダイブして二日酔いの頭に迎え酒」―仕事に疲れ…』たものでなければ
この境地にたどり着けないのかも知れなかったりして?
今回、改めて屋久島のことを検索していたら
ディープな自然は
人間の根底からその人生観を
覆してしまうのかもしれません。
大きな大きな存在が
初めから
わたしたちを包んでいたことに
気がついた、
その瞬間かも知れなくて…
屋久島のお話は
もう少し、続きます。