予報通り
朝から雨が強く降りしきる。
今日は、富士山五合目に
一ヶ月ぶりに登る日、
来週に本番を控えた
下見の日なのだ。
風も強くなって来た。
昨日は、お山開きの日だというのに
スバルラインは、朝9時から午後3時まで不通となった。
今日は、大丈夫かしら?
天地堺と考えられていた
富士山五合目の、
御中道を行く予定。
総勢七名で
四合五尺の奥庭駐車場に到着すると
あたりは五里霧中!
風も強い。
なんちゃんが、雨雲レーダーを見て
『あと30分待機すれば、抜けるはず』
と、判断。
ひたすら、我慢の待機時間。
きっかり30分で
ルリビタキが囀りをはじめた!
天気が好転する合図でもある。
さあ
行こう!
御庭というところへ向い
登り始める。
火口列を過ぎて
かつては、天地堺と考えられていた
御中道という信仰の道へ合流すると
樹齢300年ほどのカラマツが
道を塞ぐように倒れていた。
何もかも季節がかわっていて
あの
ハクサンシャクナゲが花開く!
ボックリ(球果)も
三代のボックリが見て取れる。
ピンク色の今年のもの
茶色の去年のもの
こげ茶色の一昨年のもの。
コケモモの花。
下に落ちているのは、何?
上の写真は
海綿のような、地衣類。
プニプニして面白い。
こちらもこの標高で頑張って生きる仲間たち。
この聖なる道は
しばしば雪崩にあう。
実は今年も、6月20日まで
雪崩による通行禁止状態だったので
わたしも、今年初めて通るのだ。
どうなっているのか?
ずっと、気になっていた。
今日、明らかとなった
御中道の様子は…
世にも不思議な風景だった。
上の写真は
ちょっと、信じられない風景なのだけど
どうしてこんな姿になったのかというと…
この、枝の無い中間の高さの
土石流が、この場所を襲ったのだという。
下から2mくらいのところまで、雪で固められていたので、木ごと土石流に流されることなく、カラマツは助かった、と推測される。
それが、今年の不思議現象。
一昨年のスラッシュ雪崩の痕は
今も健在なのだけど…
(この時は根こそぎ!)
再び
このあたり。
ここの復旧がなかなか出来ずに
開通は6月20日にずれ込んだのだと。
それは、雪の上を土砂が覆ってしまったからだと。
そして
雪崩の後は何もかも流されて
その後ろのダケカンバ林は運良く残されたのがみて取れる。
ものすごい自然の脅威とその爪痕!
この後
やおら
青空が見えた!
まるで、ご褒美のようだ。(何の?)
テンションが上がりまくり‼
満月のせいばかりでは
ないよね!
続きます。