富士山清掃のお仕事が終わり
西湖の某所に立ち寄ると
カンちゃんが
今日も、エナジーアートのお仕事の真っ最中だった。
今日のお客さまは
あの、歌を歌ってくださった方たちだった。
何とも美しいエナジーアートが
一枚、仕上がったところだった。
『天使ちゃん、出たよ!』
と
カンちゃんが言った。
やはらかな天使の翼…
なんとも切ない色合い…
二番目の絵が仕上がったところであった。
こちらは、宇宙だそうだ。
最後まで見届けたかったのだけど
この二枚のエナジーアートを記録させて頂いてから
立ち去ることにした。
明日、カンちゃんは
富士山を後にする。
次は、8月8日だね。
待ち遠しいよ。
それからわたしはまたしても
七つのトンネルをくぐって
忍野村のわが家に帰るのだ。
五つ目のトンネルをくぐると
五つ目のトンネルをくぐると
馴染みの河口湖の北岸にたどりつく。
あまりにも懐かしく
つい、立ち寄ってしまった。
そこは
リラの花が真っ盛り。
こんなにふじ色だったのかしら?
去年はもっと赤紫の花だった。
同じ木なのに
花の色が変わるなんてこと
あるのかしら?
河口湖北岸の柳越しの富士山を眺める。
何本がある木をリレーのやうに
優しく触りながら
この季節は毎日歩いたものだ。
すると
○○だ、○○だ、
と
わたしの名を
柳の木々が、囁いているように感じた。
ココ二来ルンダヨ!
そうなの?
そんな風に話しかけて来るのは
誰なのだろう?
わたしは、泣いた。
あまりにも
懐かしくて…
さあ、でも
あの家に帰ろう。
ここはあまりにも思い出が多すぎるが
新しい思い出がすでに始まっているよ。
長いトンネルをあと二つ、くぐり
しばらく走ると
山中湖に出る。
長かった日の終わり。