中央自動車道で
東京から富士山に向かうと
大月あたりで
右側に、どおんと
聳え立つ、岩殿山を覚えている方も
多いのではないでしょうか?
逆に、富士みちと言われる
国道139号から見ると
この山は
まるで、遮光器土偶のようなのです。
ふたつの目があるようにみえるの。
岩殿山Pと書いてある駐車場に車を停めて
見上げると
なるほど
圧巻だ!
駐車場は満員で
『さくら祭り』ののぼり旗がはためいている。
見上げれば
中腹に、満開の桜が。
さくら祭り会場まで、15分って、書いてあるよ!
先ほどのむすび山も
山頂まで15分だったし
せっかくだから、行ってみようよ!
そうだねえ、と
友人は、まんまとわたしのペースに。
それにしても
のっけから、急勾配だ。
えっちらおっちら登る。
やっと、さくら祭り会場の
丸山というところまで来た。
こちらも、いい味だしてるなあ。
目に見えた石の露頭の片目部分。
わあ!
ここはスゴイ。
かつて武田信玄の時代に山城だったといわれる岩殿山に因んで
資料館が建てられている
(右手の建物)
ここは
富士山を眺める景勝地らしいのだが
あいにく、今日は見えない。
この、青き山々の間に
霊峰を拝むことが出来るらしい。
と、
444.4mって???
出来すぎてるなあ…
ここで、
夢中で写真を撮っていたら
わたしは友人を見失う。
あれ?
もしかしたら
岩殿山の山頂に向かって登ってしまったんじゃないかしら?
どうしよう。
そんな気がして
わたしもひとりで、山頂に向かうことにした。
しかし.見上げると
首が疲れそうな急勾配。
友人の姿が何処にも見えない。
不安になって、電話をしてみた。
『今、何処にいるの?』
そうしたら…
『真後ろ!』
振り返ると
汗をかきかき登ってくる友人の姿が…
後で聞いたら、トイレに行って戻って来たら、わたしがひとりで登って行くので、慌ててついて来たのだという。
互いに
これ以上登るつもりは無かったのに
山頂まで、登ることになった。
ほんとうに
たまたま
たまたま
偶然に?
カタクリを見に行くだけだったのに
なんと、この急斜面を
ふたりで、登って行く。
きゃあ!
下をみちゃダメ‼
わたし、
高所恐怖症なんです。
やっぱり、この靴、
失敗した~!
続きます。