昨日の夜
ＴＢＳ系で
有珠山噴火
『緊急！池上彰と考える“巨大地震”』
というの放映していました。
ご覧になったかたも多いと思うのですが。
こちらは今回、どんな切り口で
迫り来る地震や噴火に対して
アプローチして行くのかしら？
池上彰さん、
決して嫌いではないのです。
恐怖や不安を煽るのではなく
科学的な分析もベースにあるから安心して見ていられます。
『2011年から
日本列島は
火山の活動期に入った』
これは誰しもが納得している事実。
日本中で、防災に対する意識が高まっている。
巨大地震
そして、巨大噴火も、心構えと日頃の備え。
そして、地震や火山噴火の予知に使命をかける研究者の存在などなど。
番組では、
有珠山の噴火の際
ひとりも死者を出さなかった理由を
ある、研究者の話から導きだしていました。
北海道大学 有珠火山観測所の
所長.岡田教授のそれこそ人生をかけた有珠山への情熱はすごい！
有珠山噴火
『有珠は嘘をつかない、
富士山は嘘をつく』
こちらはどなたの名言か
わたしたちには格言ともなっているフレーズで
それだけ、富士山の噴火の予知は
難しいのだという
火山学者さんたちの
『言い訳』？
ごめんなさい。
現在の火山学では
御嶽山の噴火が予知できなかったように
まだまだ火山噴火の予知は難しいらしいのです。
そして
今回の番組の中で
わたしが一番面白かったのが
２０１１年、東日本大震災以降の
『富士山噴火、五つの兆候』の話。
『そういえば、
こんなのがありましたよねえ』
池上彰さんが、スタジオのコメンテーターに投げかける。
それは
①2011年夏（番組では○月、と月を指定していましたが、わたしの記憶の範囲で季節だけ)
『富士風穴の氷がほとんどない』
➡マグマの上昇により、地熱が上がっている？
②2011年～12年冬
『西湖コウモリ穴でコウモリが異常発生』
➡コウモリたちが噴火の異変を感じている？
③2013年春
『河口湖 水位が異常に低下する』
➡底に穴があいている？噴火の兆候
④2013年春
『滝沢林道の崩落』
➡富士山山頂の永久凍土が溶け出した？
⑤2014年春
『スバルライン大沢駐車場付近で大規模な雪崩が発生！』
➡同じく、富士山の永久凍土が溶け出した？
2011年から
2014年にかけて
『富士山噴火の兆候！』と言われた
五つの事件‼
わたしはこれを見ながら
キャーキャー笑ってしまいました。
これらはすべて
噴火の兆候ではない、という記事を
ブログに書いていたからです。
案の定、
池上彰氏は
富士山環境科学研究所の
『内山研究員』
（あの！内山研究員ですよ‼)
の回答を引用しつつ
これは、富士山噴火の兆候ではない！
という結論を導きだすのですが…
その時のコメンテーターの反応は
『がっかり』
だったのが、印象深かったのです。
そんなに、富士山に噴火して欲しいんかい‼
内山研究員の見解は…
①この年は、雨が少なかった。
②他のコウモリの冬眠する洞窟が
3.11の地震により崩落した。
③この年は前年秋から、降水量が少なかった。
④この年は春に雨が多かった。
⑤この年は雪が多く、春の雨も多かった。
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こちらのＣＧを作った方は
というものでした。
わたしも当時はおおよそ、そのような記事を書いておりましたっけ。
『富士山噴火』で画像を探したら
こんなのがありました。
こちらのＣＧを作った方は
『富士山は、山頂噴火はおそらくもうしない』ということをご存知ない。
もっとも、富士山が次に大規模噴火をした場合
『山体崩壊』になるやかも知れず
こちらの方がよっぽど怖いのですか…
こちらのブログさんより画像をお借りしました。
さて、
そういえば
去年、どなたかがこんなことを言いました。
『そう言えば、河口湖の水はどうなったの？』
え？
あれは、とっくに戻ったよ。
むしろ、多いくらい。
そうしたら
『水が減ったことはあれだけニュースになったのに、戻ったことはニュースにならないんだね！』
なるほど、そうだなあ…
『河口湖の水位が戻る！
むしろ多いくらい‼』
これじゃあ、ニュースにならないよなあ…
みんな、異常を求めている。
なにか、天変地異の兆候だの、予言だのがニュースになる。
なんだかおかしいですね。
今日は西湖のコウモリ穴に行ったのですが
あの時、
2011年暮れから
2012年春までの冬眠時期の
コウモリたちの写真が
今でもパネル展示されています。
こちらの写真を撮った
動物写真家の中川雄三氏は
毎月、この西湖コウモリ穴で
コウモリの頭数調査を実施されています。
こちらはギャラリーに展示されている
中川雄三氏の『日本のコウモリ』の
ポートレート。
毎月15日に頭数調査をされていますが
1月15日は
キクガシラコウモリ 120頭
コキクガシラコウモリ 0頭
モモジロコウモリ 0頭
ウサギコウモリ 1頭
2月15日
キクガシラコウモリ 140頭
コキクガシラコウモリ 0頭
モモジロコウモリ 0頭
ウサギコウモリ 1頭
わたしには
あの年にあれだけの数冬眠していた
コキクガシラコウモリが
一頭もいないこと、
繁殖が数年確認されていたモモジロちゃんが一頭もいないことの方が
妙に、気になるのですが…
こんなことは
どなたも感心がないのだろうなあ…
チャンチャン‼