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『扶桑』と 三本足の烏

三日前の話です。
富士山北麓
鳴沢村の例によっての
不法投棄現場には
忘れ去られた
桑の大木が
その実をたわわに実らせていました。

この辺りも
富士山の溶岩地帯で土地が痩せていて
田んぼも畑も出来なかったので
桑畑にして、養蚕を営んでいたのでしょう。
第二次世界大戦後は
しばらく日本は絹の輸出国となり
外貨を稼いでいたようなのですが
やがて、人絹と呼ばれる化繊が外国から入って来ました。
高度成長と合間って
いつしか養蚕をやめてしまい
やがて
桑畑は重機で客土(山の土を切り崩して運ぶこと)してしまい、
畑にとって代わられた。

所々に大きくなった桑の大木が残った。

お蚕さんを祀る祠がどこにでも点在し
機織りの神様などと関わりも深いので
とても興味深いのですか、

なぜか、この日は

『扶桑』
という言葉が浮かんだのです。

ふそう、って
なんだ?
どういう意味なのかしら?

桑と関係あるのだろうが
扶、って
どんな意味があるの?

家に帰ってから
調べてみました。



『扶桑
(ふそう、拼音Fúsāng フーサン、Fusang)は、中国伝説で東方海上にある島国扶桑国とも)または巨木(扶木扶桑木扶桑樹とも)である。扶桑・扶桑国は、のちに日本の異称ともなった。』

東方海上にある
島国?
または巨木?
桑の大きく広がった大木であるとも。


山海経という古い中国の文献に
『扶桑』は
出てくるらしい。


そして
さらに、気になる記述を発見した。

『大荒之中 有山名曰孽搖頵羝 上有扶木 柱三百里 其葉如芥 有谷曰溫源谷 湯谷上有扶木 一日方至 一日方出 皆載於烏
大荒(辺境)の中に孽搖頵羝(げつよういんてい)という山があり、山の上に扶木がある。高さは300里(130m)、その葉はカラシナに似る。温源谷(= 湯谷 ?)という谷があり、湯谷の上に扶木がある。1つの太陽が来ると1つの太陽が出て行き、太陽はみなを載せている)

— 『山海経』海経巻9 第14 大荒東經Image may be NSFW.
Clik here to view.
3

烏が乗る10の太陽という話は、三足烏の神話と共通である。』


太陽はみな、烏を載せている?

これ

昔みた夢と同じだ。

ダイアモンド日食を見て

日輪、日輪、と叫ぶと

その輪に烏がたくさん止まっていたんだ!

夢の鳥はシルエットで

その鳥が三本足の記憶は無いけれど。



ん?

三本足の烏は

聞いたことがあるぞ?


桑➡
扶桑➡
三本足の烏!

そういえば
養蚕は、中国から日本に伝わったとされるが、
逆に日本から中国に伝わったのだと
最近どなたかから聞いたような。

何だか
妙な方向に
行ってしまったみたい。

来週は七夕もあることだし

もう一度
織姫さまに戻ってみようか。



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