今年初の
あの森です。
そう、
富士山の三合目から四合五尺
古の船津口登山道では、と言われている古道。
苔むす
聖なる森…
来月に行われる
『アースコンシャス アクト』の
下見行脚になります。
合計8名のインタープリターで
ご案内するのですが
他のメンバー7名はもう済んでいて
わたしだけが歯痛により下見をキャンセル…
ごめんなさい。
わたしだけのために
今日は下見に付き合って頂く事になった
事務局スタッフの深ちゃん。
ありがとうございます。
10時に富士山ビジターセンター集合で
車をゴールの奥庭駐車場に一台置いて
また、三合目までおりてきて
いよいよここからスタートになります。
さ、時間を測りましょう。
わ!
11:11だ!
と、深ちゃん。
まさかのエンジェルナンバー‼
行きますよ~。
ここは、三合目旧ロータリーと言われていた場所。
ちょっとした広場になっています。
昨日はこの船津口登山道の昔ばなしをアルピニストの玉江さんから聞いたばかり。
子供のころ
生まれて初めて登拝したお山は
河口御師の末裔であるお父さんの
トラックの荷台に乗って
このロータリーから登山したらしい。
今から60年も前の話。
スバルラインが開通したのが
東京オリンピックの年
1964年。
ちょうど50年経つのですね。
そこから
何もかも
変わってしまったらしい。
スバルラインは要らない!
と
どなたが言われていたなあ。
わたしも富士山をナイフで切り刻んだような
このスバルラインが
時々、痛々しく思える。
と、いっても
恩恵に預かっているのだけど。
今日だって、そうなのだ。
不思議な石碑がある。
大正十五年と記されているのだけと
誰も読めない。
『富士◯原◯◯』
玉江さんはここから
吉田口登山道を通らずに
富士山頂まで直登したのだと言う。
『白山岳はね、
それはそれは崩れて姿が全く変わってしまったの。』
剣ヶ峰より
白山岳の方が高かった、という記述は
案外
本当だったりしてね。
ミヤママタタビの葉が
半化粧のように白くなるのだ。
これは
下を向いて咲く花が
今、咲いてますよ!と
空を飛んでくる虫たちに知らせる仕組み。
いわば、食堂の看板だ。
自然はすごいなあ…
少し登るだけて
シラビソやコメツガ
そして
美しい、美しい
苔むす森と変化して行く。